![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160319/03/tank-2012/64/ad/j/o0640042813595888037.jpg?caw=800)
巡航戦車は、第二次世界大戦時のイギリス軍における戦車の分類である。
機動力が最優先され、その代償として防御力が犠牲となっていた。
歩兵戦車の対概念の戦車。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160319/03/tank-2012/02/82/p/o0268018813595888097.png?caw=800)
イギリス軍は、第一次世界大戦の戦訓から戦車を歩兵戦車と巡航戦車に二分し、異なる役割を与えていた。
歩兵に随伴して敵戦線を突破することが目的の歩兵戦車に求められたのは厚い装甲と超壕能力であったが、機動力による突破や追撃が目的の巡航戦車に求められたのは速力であった。
そのため、同時期の歩兵戦車より一回り軽量で装甲は薄い代わりに高速であった。
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ドイツ軍戦車の火力・装甲が強化されると対抗上、巡航戦車も火力・装甲を強化したいわば「重巡航戦車」となり、これが汎用的な主力戦車へと発展することとなった。
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しかし、その開発配備は常に後手に回り、結局イギリス陸軍はアメリカから供与されたシャーマン中戦車を事実上の主戦力として対独戦を戦うことになる。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160319/03/tank-2012/0a/85/j/o0800060013595888038.jpg?caw=800)
巡航戦車MK.III(A13)以降に影響を与えたクリスティー戦車は、ソ連軍では改良されBT(快速戦車)として量産され、発展していった。
これはイギリスの巡航戦車と同じような目的で作られたが、そもそもソ連軍の大演習でBTを観覧したイギリス軍将校が推進したのが巡航戦車なのである。
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なお、戦後開発されたセンチュリオン、チーフテン、チャレンジャーといったイギリス主力戦車は、「頭文字が『Cはcruiser tankのC』で始まる名称をつける」という巡航戦車の伝統を受け継いでいる。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160319/03/tank-2012/d9/c4/j/o0800060013595888863.jpg?caw=800)
Mk.I(A9)
Mk.II(A10)
Mk.III(A13)
Mk.IV(A13Mk.II)
Mk.V カヴェナンター(A13Mk.III)
Mk.VI クルセーダー(A15)
Mk.VII キャバリエ(A24)
Mk.VIII セントー(A27L)
Mk.VIII クロムウェル(A27M)
チャレンジャー (A30)(同国の第三世代主力戦車とは全くの別物)
コメット(A34)
センチュリオン(A41)