JICA海外協力隊の新CMに自分が出演させていただきました。
新型コロナの影響で一時帰国中の協力隊員が、いま何をしているのか。
というテーマのCMで、農家の手伝いをしていた自分にオファーを頂きました。
出演が決まったのが7月末のこと。
ミニトマトの収穫シーンなどを撮りたいとのことで、トマトの収穫が始まる8月末に撮影日が決まりました。
決まった時に考えたのが…
「途上国に行ってきた人間がデブってたら協力隊のイメージダウンになるだろうな…」
ということ笑
帰国して日本の料理と酒が美味すぎて見事に肥えてた身体…
モザンで67㎏前後だった体重が73㎏ぐらいまで増えていましたw
JICAへの風評被害を避けるため、役作りの減量を決意。
酒とラーメンを絶って、サウナスーツを着込んで毎日走り込み…
ボクサー時代を思い出しながら身体を絞りました。
8月中は農閑期だったので、農作業に入ることも少なく、減量に専念できました。
また、広告代理店の方とメールで打ち合わせしながら、彼杵のロケーション情報などを提案していました。
彼杵が全国規模のCMのロケ地になるなんておそらく初めてなので、自分も張り切りました笑
撮影日の前日で65kg台。
1カ月間で約8kg減量しました。
歳とって体重が落ちにくくなったと思っていたけど、目標ができたら簡単に落ちました。
要は気持ちの問題w
でも完成したCMを見たら肩幅のせいか太って見える…
努力はたまにはウソをつくみたいですw
前日は広告代理店、制作会社の方々とロケハンしたり打ち合わせしました。
「朝日を眺めるシーンを撮りたい。」
という要望があったので東側が山々に阻まれた彼杵で日の出スポットを探しました…
大村湾の夕陽を朝日のテイで撮った方がいいと思ったけど…w
結局朝日のシーンは早朝5時半に茶畑に登って日の出までスタンバイして撮影しました。
でもやっぱり山が邪魔して、太陽が出たときにはだいぶ眩しくて目が焼けそうでした笑
「彼杵の日の出」はキラーワードですw
そしてミニトマトの収穫などの撮影。
tomatteaの大場しんご君が全面協力してくれて、前日に一部を撮影用に収穫せずにキープしてくれたおかげで、いいシーンが撮れました。
収穫作業や「いけどき」(お茶休憩)のシーンはいろんな角度から何度も撮り直したり、撮影スタッフの方々のプロ意識が凄すぎましたw
日本一日傘が似合わない自分でも、スタッフさんが日傘を差し出してくれたり、ケースを椅子代わりにと差し出してくれたり…
まるで俳優になった気分でした笑
彼杵の茶畑や大村湾の景色などはスタッフさんたちに好評で、
「こんなにいいロケーションがあるなんて知らなかった。」
と言っていただきました。
今後のCMなどのロケ地として彼杵がバズるかもしれませんw
絶好すぎるぐらいの晴天の撮影日和で、炎天下での撮影でした。
そんな中スタッフさんは全員マスク着用、特に自分に近付く監督さんやディレクターさんなどはフェイスシールドも着用、事あるごとにアルコールスプレーで手の消毒など…
全員COCOAのダウンロードも含め、コロナ対策を徹底されていました。
万が一に備えて、自分も撮影後は1週間ほど最低限の買い物以外は外出を避け、毎日検温するなどしましたが、自分やスタッフさんで新型コロナを発症した者はおらず、すべてを無事に終えることができました。
広告代理店の方とも
「コロナが無ければ飲みに行ったりしたかったですね~」
なんて話したけど、コロナが無ければ自分がCMに出るようなこともなかっただろうし。
コロナのせいで…
コロナのおかげで…
複雑な気持ちですね。
3月に一時帰国して以来、目の前のことを頑張ろうと切り替えてここまでやってきました。
ひたむきに頑張ってきたことが評価され、CMのオファーを頂いた時はとても嬉しかったです。
広告代理店や制作会社の方々など、自分が普通に生きていたら関わっていなかったであろう人たちとお仕事ができたのも貴重な経験でした。
協力隊員の任期もあと1カ月を切りました。
あと少し、もうちょっと頑張りますw