6月の梅雨入りする頃にはミツバチの巣は大きくなり、蜜も沢山貯まっている様子でした。

 

モザンビークで天候に左右され上手くいかなかった重箱式巣箱での養蜂…

 

ラングストロス式巣箱よりも簡単な方法をモザン人に伝えたいという思いで活動していましたが、それが叶いませんでした。

 

そんな中、3月の帰国の直前にイニャンバネ州に後輩隊員が2人来てくれて、養蜂の活動もする予定でした。

 

そんな後輩たちも赴任して早々、活動が本格化する前にコロナの影響で帰国となりました。

 

自分は任期が10月までなので、コロナ禍が長期化しそうな状況を見て再赴任を諦めていましたが、後輩たちはまだ再赴任の可能性が充分にあります。

 

そこで、イニャンバネ州の後輩隊員2人とWFP(国連世界食糧計画)モザン事務所のボランティアで活動する後輩隊員を長崎に呼び、重箱式巣箱での採蜜を教えようと計画しました。


WFP配属の隊員は食糧計画に関する活動をするなら、ぜひミツバチを勉強して欲しいと思っていたので呼びました。

 

緊急事態宣言が解除され、国内の感染者数も一旦落ち着いた頃、天気予報で梅雨の合間の晴れが続く日を狙って、6月下旬に日にちを決めました。

 

茨城、埼玉、宮崎から来てくれて、久々にモザン隊員と会えて嬉しかったです(^^)

そして、不思議なご縁で、自分が派遣前に技術補完研修でお世話になった養蜂園で出会った養蜂家さんも来ていただきました。

各県のお土産の数々を頂き…

 

久々に会う者同士で話も尽きず、酒も尽きず…

 

我が家での宴はAM5時まで続きました笑

 

そしてAM8時…

 

睡眠不足の寝起きのテンションで採蜜スタートw

今回の採蜜の様子をモザンの同僚たちに見てもらえるようにビデオ撮影し、ポルトガル語で解説を交えながら作業しました。

重箱の最上段から蜜の部分だけ切り取り、幼虫や卵は保護できる構造に、後輩たちも驚いていました(^^)

そして映画「みつばちの大地」の鑑賞会をしながら蜜を絞って精製作業まで完了。

ラングストロス式と違って、噴煙器も遠心分離機も使わない。

面倒な道具も要らないこの方法をモザン人に伝えたかった。


この一連の作業を後輩たちに経験してもらい、再赴任した時の活動手法の選択肢の一つにしてもらいたいと思って今回の採蜜研修を企画しました。


そして自分もまだモザンビークへの再渡航を諦めたわけではありません。

協力隊としての任期は今年10月で終わりますが、コロナ禍が落ち着いたら自費でもモザンビークに戻りたいと思っています。


いつかまたモザンの仲間たちと会える日まで、関わりを持続させるために、撮影した動画も工夫を凝らして編集しました。


次回へ続く…