日本の養蜂なら、今の季節がちょうど採蜜のピークで、一年で一番忙しい時期です。
しかし南半球に位置するモザンビークはこの時期は養蜂のシーズンではありません。
モザンビークは10月頃から気温も上がり、ミツバチたちも活発に活動するようになり、12月〜1月あたりが採蜜のピークということらしいです。
イニャリメに赴任したのが昨年の11月なので、言葉もまだあまりわからない中でも、採蜜などの養蜂の仕事を沢山見ることができたことは良い経験でした。
モザンビークでの養蜂の在り方や課題点なども見つかり、その後の活動の方針も立てやすかったです。
しかし今は日本で言えば冬入りといった感じでしょうか…
日中は日が出れば温かいですが、曇ると寒くなり、朝晩は急に冷え込むようになり、水シャワーを浴びたら凍えてしまい、熱を出して寝込んだりして、モザンビークの季節の変わり目の厳しさを実感しました笑
自分もモザンビークに来る前は「アフリカ=常に暑い」という印象を持っていましたが、地図を見ればモザンビーク南部は赤道からもだいぶ離れているので、寒暖差はあるのがわかります。
そんな寒い時期に入った現在のイニャリメでは、ミツバチもそれほど活発に活動しているわけでもなく、巣箱への出入りもまばらです。
ミツバチたちがあまり仕事しないということは、養蜂家にとっても仕事が無いということです笑
この時期をどう乗り越えるかという課題が浮かび上がりました。
重箱式巣箱を次のシーズンに向けて沢山作りたいと思って養蜂家や、やりたいという人を訪ねて木材の調達を依頼していますが、モザン人のペースに合わせていると、なかなか思った通りに事が運ばず、頓挫したりちょっと動いたりの繰り返しです笑
そんなわけで空いた時間は一番贔屓にしている養蜂家Flishの家にパソコンを持ち込み、ミツバチの映像の上映会をしています笑
自分がこれまでに集めたミツバチ動画は沢山あります。
日本語や英語の動画なので彼らには言葉は伝わらないかもしれませんが…
しっかり衛生管理された清潔感のある工場で精蜜する様子、花粉やプロポリスを採る工程、同じアフリカのケニアの木の上に巣箱を吊るす伝統養蜂など、様々な養蜂の在り方を知ることで彼らに何か伝わればと思っています。
というわけでもなく、10分後には集中力が切れて騒ぎ出します笑
教育や躾もモザンクオリティーなんだと実感します笑
子供たちを巻き込みながらの養蜂の勉強はなかなか難しい…
教育系の隊員は凄いなぁ…と思います。
尊敬します。
どうすれば子供たちが集中してくれるか、アドバイス頂ければ幸いです。
今年は動画で勉強会で乗り切ろうと思いますが、来年のこの時期をどう過ごすか…悩みどころです笑