今日はMarquesと一緒に養蜂家さんのお宅訪問をしました。

蜂場を見させてもらうと、1つの巣箱がミツバチで溢れかえっていました。
群が大きくなり過ぎて、巣箱が窮屈になっています。
このままだと、巣箱から群が逃げてしまうかもしれません。
継ぎ箱しなければならないのだろうけど、予備の空き箱もないので出来ない。

Marquesも「2段にしたい…」と言うけど
日本の養蜂場のように巣箱や道具が常に揃っているわけではありません。

巣箱が限られた数しかない中でやり繰りするのは大変だと思います。

モザンビークで使われているラングストロス式巣箱は、日本や他の国からの援助で贈られた物や、それを真似て現地の職業訓練の学生などが造った物なので、量産できているわけではないみたいです。
学生が造った物も壊れやすかったり、課題もあります。

構造が複雑なので、現地の人たちには難しいのかもしれません。

そして、この蜂場ではタンベイラという木の皮をくるんで造った伝統的な巣箱も使っていました。
構造は日本の伝統的な丸洞式巣箱と似ています。
しかしこの構造だとはちみつを採る時に卵や幼虫たちも犠牲になってしまいます。
幼虫や卵が混ざることで、はちみつに雑味が出たりします。
また、ミツバチたちも一から巣を造り直さなければならないので負担が大きいです。

タンベイラをまじまじと観察できたのは今日が初めてでしたが、これで養蜂ができるなら、重箱式でもイケるだろうと確信しました。

重箱式巣箱なら単純な構造なので、ノコギリで木を切って釘を打てば簡単にできます。

ラングストロス式よりも簡単な造りで、卵や幼虫を守るのでタンベイラよりも効率良く採蜜ができる。
日本の伝統をここで試す価値は大いにあると感じました。

家の近所の大工さんとも仲良くなったので、木材のことは大工さんに聞いて情報収集したいと思います。

Marquesも木材や道具を揃えるのを手伝うと言ってくれているので、道具が揃い次第造ってみたいと思います(^^)

そして、採ったばかりのはちみつを見させてもらいました。
精製がキレイとは言えないですね…笑
クズも入りっ放しで、味も雑味だらけ…

どんな方法で精製しているのか、まだ見たことはないですが…

自分は日本では絞ったはちみつをサラシでろ過して精製していましたが、それだけでもクズはほとんど除去され、キレイなはちみつになります。

サラシのような布がモザンビークで手に入るのかリサーチが必要です。

巣箱やはちみつの精製など、課題は沢山あるなぁと感じました。

でも自分自身も簡単なやり方で巣箱造りから販売までやってきたので、イニャリメの人たちにもできるはずです。

質の良いはちみつを、もっと効率よく生産できるようになれば良いなあ(^^)