本日は例年お伝えしている春の薬膳ポイント。
中医学的なお話をさせていただきます。
しばし、お付き合いください。
春は五臓の中で『肝』が活発になる季節。
その肝の働きとしては、
①血液を貯蔵する。
②全身の気血の流れなどの調節に働く。
(情緒安定や消化吸収機能促進を含む)
③筋肉や関節の動きを円滑にする。
などです。
この時期に起きやすい体調不良は、この『肝』に関わります。

春は陽気が充満し、新陳代謝が活発になる季節ですが、肝の働きは上に上がる性質の為、その状態が過ぎてしまうと興奮状態を招き易くなります。
ですので春の季節はめまい•のぼせ•頭痛など上半身に不調が出易い季節となるのです。
また、春は環境が変化し易くストレスが溜まりやすい季節でもあり、胃腸に影響を受けやすい季節でもあります。
これを踏まえて。

春の薬膳ポイントとしては。
①肝を養うと共に肝の興奮状態を抑えること。(補血滋陰•平肝)
②脾を養うこと。(調和肝脾)
の2点が重要となります。
②は五臓の肝と脾は互いに作用し合う臓器の為、あげています。
これは先程も挙げていますが、肝の働きが強過ぎれば胃腸に影響を及ぼしますし(ストレスによる胃腸影響)、中医学的に脾の働きが弱ければ血を生成できず、血液を貯蔵する肝を養えないと言うのが理由です。
以上、毎年恒例、春の薬膳ポイントでした。

本日の画像は、先日お出かけした東京の池上梅園で撮った一枚を。
まだ少し早めの季節でしたが、あたり一面に梅の良い香りが漂い何とも雅な心地となりました。
次回ブログでは春の薬膳レシピを。
