ももクロ映画「幕が上がる」観てきました! | ライディンのブログ

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好きな音楽中心に、自分の参戦したライブの備忘録として始めたブログです!

映画「幕が上がる」観てきました。

公開日が2月28日だけど、1日置いた3月1日に観ました。


映画館で座席を指定した時に、どこでも空いて選び放題だったので客の入りが不安になりました。1番人気のある列が簡単にとれたのでよけいに。


まだ上映まで時間もあるし、その間に人が増えればいいな、、、なんて思いながら。

時間の間にパンフやグッズを少し買って時間まで待機。


時間なって入場すると来た時の不安が吹っ飛ぶくらいの人数でほぼ満席に近い状態。

これがモノノフじゃなくて一般のお客さんばかりなら、とても嬉しい。


原作は何カ月も前に読んでおり、映画関連の雑誌もかなり購入してる。

先週の公開前には、ももクロもいろんなテレビ番組にずっと出演しており、また映画の特番もあったりで宣伝にも力を入れてた。


自分はネタバレが嫌だったので、雑誌も買ったけどほとんど読んでないし、テレビの特番も録画したままで見てない。なるべくフラットな状態で観たかった。


まぁ、モノノフということで既にフラットではないんですが、できるだけ(笑)


映画を見始めて、ほんとに始まってすぐに涙が出てきました笑。

いきなり感動的な場面とか、気になる場面だったとかじゃないです。

なぜいきなり泣いたんだろうとずっと考えた。

ライブとかでは全然泣かないですよ笑。ウルッとなることは何度もあるけど。


例えて言うなら、自分がずっと追ってきたアイドルが、絶対会うこと出来ないと思ってた、近くで見る事ができないと思ってた、そんな子達に会ったら泣いてしまう。

よくそんな話し聞くでしょ、実際にそんな人何人も見たし、そんな人たくさんいる。


他の子は泣いてないのに、その子だけが泣いてる。

簡単に言えばそんなイメージです。


全然泣くシーンでもないし、泣く必要のないシーン。

当然周りもそんな人いない笑。


だから、本人に逢ったら泣いてしまう。その感情がわかりました。

それが映画だったけど、本当のももクロに逢った、そんな感情の涙だと思う。

そんな涙とは別に映画はちゃんと観ましたよ(笑)


映画は原作に沿ったわかりやすい青春映画です。

高校演劇部が舞台なので、スポーツとは違ってその世界が広く知られてない。

演劇を発表する大会も少ないし、点数を競ったり、技を競う世界でもない。

そのある種、特別な世界で部員たちの葛藤や成長を見せなければならない。


観終わった時にはスポーツの世界と変わらないすがすがしさがあります。

汗をかいてないのに、皆の汗を感じました。

そして、演劇の部活動を通じて部員たちの成長もしっかり演出されてる。


どこかの強豪校と戦ったわけでもなく、部員同士が強力なライバル関係にあるわけでもない。

他の誰とも戦ってるわけでもないのに、しっかり彼女たちの成長が感じられる。

挫折も、そこから立ち上がる姿も地味だけど演出されてる。


圧巻は指導してくれてた先生が辞めて自分たちで県大会に臨まないといけなくなり、部長のさおり(夏菜子)がその決意表明する長台詞。

部員たちが部長を中心に結束し、また目標に向かうところ。

涙をこらえ、少し声を震わせて話すとこなんか、演技なのか本当に泣いてるのかわからないぐらい。

即興ライブ、スジナシでも魅せたあの場面も思い出すし、国立競技場で行ったライブの最後の挨拶も思い出す。

監督からは「国立の挨拶を思い出してやってみて」と言われたそうです。

それ以外にもたくさん感動する場面はあります。


そして大事な演技について。

少し前に、平田オリザさんのワークショップの事も書きましたが、そこで学んだ事がしっかり身についてました。

オリザさんの演出「自然な、ナチュラルな演技、最後は無になる」

普段の日常会話のような、自然なセリフがオリザさんの演出。

ももクロの演技も、それに近いものだった。

いつも元気いっぱいの彼女達だからオーバーアクション、オーバーなセリフ、ある程度予想してました。

それは完全に裏切られましたね。本当に自然な、普通の高校生活をドキュメンタリーで撮ってるかのようなセリフ。

ももクロのこと知ってるモノノフは驚くはず。ももクロ知らない方も「ももクロ、ここまで出来るの」と驚くはず。

最初こそ、ももクロの映画だ!とは思ったけど、その自然な演技にももクロの映画というのを意識がなくなりました。そこまで、見事な演技力だと思う。


4~5回のワークショップだけで、演技が身に付くほど甘くはないと思います。

ワークショップで身に付けたことを基に、映画の撮影を続けながら進化していったんだろう。


まだ映画の中には気がつかない、小ネタが仕込まれてるそうだけど、全部は把握できてないです。これから、見てないテレビ特番、パンフ始め各種雑誌なんかを見た後に、また映画館に行く予定です。モノノフ用の小ネタが気になるという人もいるけど、自分はあの程度ならですね。あれ以上入れてたらせっかくももクロ映画と言うのを忘れさせるくらいの演技してるのに残念な演出と思うかもしれない。そう思わないギリギリのラインでしょうか(笑)


この映画は、ももクロの事をよく知ってるファンの人たちが観るより、ももクロのこと知らない人の方が楽しめるかもしれない。ももクロのこと知ってると、いろいろ考えちゃうので(笑)


れにちゃんが「アカデミー賞、新人賞とりたい」って言ってたけど。

最初いつものリップサービスと思ったけど、見終わって「これマジに行けるかも」ってそんな期待をさせてくれる、それくらい良い映画でした。


たくさんの人に見て欲しい映画です。