緊急事態宣言によるある種の壁 | 3年前のしこうの楽しみ

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自分にとって珍しい旅となった話題の続きです。
登拝を終えてからある都市に泊まりました。
ちなみに初めての滞在かと思います。
 

まともに訪れたのも中学生以来かもしれません。
県庁所在地です。
近くに観光地があるので通り過ぎる程度だったのです。
 

見所といえば有名な庭園くらいでしょうか。
そこまで人口密集というわけでもありません。
地方らしい雰囲気です。
 

そんなわけでどことなくのんびりしている雰囲気もありました。
暑さはあるものの違った意味で過ごしやすい空気感だったのです。
ということでリラックスできそうな気分でした。
 

しかしそこで印象的なことがありました。
一晩にしてこれが一変したのです。
顕著な違いを体験したのは初めてでした。
 

理由はおそらく緊急事態宣言でしょう。
朝起きてから新聞を見ると翌日からに決まったと書かれていました
どんよりした印象になってしまいました。
 

天気は悪くないのに一気に滞った体感でした。
どことなく頭も痛い気がしました。
仕方ないことです。
 

集合意識の影響だと推測されます。
それにしてもここまでガラリと変わるものかという気分でした。
呼吸も浅くなってしまう感じすらありました。
 

もちろん個人的にはそれに同調するほどの縁もありません。
でもそういった感覚になっている人が多かったのかもしれません。
チェックアウト時にたまたまスタッフと少しだけ話す機会がありました。
 

数日で対策がコロコロと変わっていったとのことです。
それは確かに対応しなければならない関係者には酷なレベルでした
だったらいっそのこと最初から緊急事態にしてくれというところでしょう。
 

とはいえ様々な人がいるので一概に何とも言えません。
そしてその夜は蔓延防止にもなっていない都市に泊まりました。
隣の県庁所在地です。
 

差は歴然という状況でした。
確かに同じ日本とは思えないくらいのものです。
いうならばEU内の違う国というイメージです。
 

想定外に海外旅行のような気分を味わったのでした。
もしかしたらこういった違いが都道府県別の集合意識の壁を強くしているのかもしれないと思ったのでした。

谷 孝祐
2021.9.1