車に対する価値観のトレードオフ | 3年前のしこうの楽しみ

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車の話題の続きです。
代替案へ意識が向いたところからの課題でした。
価値観の見直しが迫られたわけです。
 

いうならば今まではある種の完璧なものを求めてきたのかもしれません。
これまでの車種は悪路走破性が抜群でした。
若かりし頃に付き合いのあった4WDのショップの人に尋ねたらその上はないという評価でした。
 

改造する必要もないらしいです。
検討した選択肢で一番高価でしたがそれが後押しになって決めたのでした。
ボディも頑丈で驚くほどしっかりしたフレームです。
 

当然ながらその分だけ重くはなりますが旧型の最終モデルはそれも感じにくくなっていました。
まさにアイデンティティを確立したかのようでした。
つまり個性に対するデメリットがかなり低減されたわけです。
 

ある種の自己一致感です。
代わって新型はこの個性も減じてしまった印象でした。
もちろん核となる部分は変わっていません。
 

ただディテールが不一致になってしまった気分でした。
そこに残念さがありつつも妥協を検討していたわけです。
この時点ではそれでもコアバリューの魅力を捨てられなかったのでした。
 

頑強さを生み出すラダーフレームとタイヤ空転時に使うデフロックがそれを投影する具体的な機能でした。
ある意味でこれらはどこでも行けるイメージにつながります。
転がり落ちて泥沼にハマってもなお走り続けられる性能です。
 

加えて左ハンドルというポイントもありました。
格好の問題ではなくこれは運転のしやすさにあります。
意外に道路の端に近い方が状況を認知しやすいのです。
 

もちろん代替案はこの全てを持っていませんでした。
いうならば普通の車です。
しかし諸元表の数字から見る完成度は高いものでした。
 

要は走りに面白みがあるように感じられたのです。
この観点で重要なのは車体サイズと重さに対するエンジン性能です
加えてタイヤサイズなどがサブで入ってきます。
 

このあたりを見つめていると運転した時の感覚が推測されます。
ということでトレードオフの関係でどちらを取るかということになりました。
でも当たり前ながらそこまで過酷な悪路を走る可能性は高くありません。
 

加えて代替案の方が雪道に強いことがうかがえました。
そうなると今の生活からしてこちらの方が現実的です。
しかも狭いながらも3列目にシートができるというメリットもありました。
 

いうならば家族向けというわけです。
というわけでこちらに完全に頭は傾きつつもどこか決めきれないところまでいきました。
まだ何かの手放しが必要だったのでしょう。
 

とはいえそれも時間の問題という感じでした。

谷 孝祐
2021.8.20