新型の魅力的ラインナップの裏側 | 3年前のしこうの楽しみ

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先月に顕在化した車についての課題の続きです。
その時から情報収集をして検討を進めました。
最初は単純に新型に乗り換えるという展望でした。
 

ただしっくりはきていませんでした。
そしてこの5月から新たなラインナップが追加されたというのを知りました。
そんなわけでほぼそれに決まりかけていました。
 

でも妥協感は否めませんでした。
どことなく一致感が足りなかったのです。
理想通りにはいかないものです。
 

それは一般的にも仕方ないことでしょう。
そんな中で代替案としていた車種のパンフレットも見ていました。
一応チェックしておくくらいの気分でした。
 

しかし良く見比べていくと観点が変わってきました。
諸元表をつき合わせて比較したのです。
馬力やサイズなどの基本的な情報が集まったページです。
 

これで意外なことが分かりました。
新たなラインナップのエンジン型式が代替案の車種と同じだったのです。
少し目を疑いました。
 

通常であればそこまで珍しいことでもありません。
量産車は基本パーツの組み合わせで様々なバリエーションを生み出しているものです。
ところが看板とも言えるグレードでそうなっているとは思ってもいませんでした。
 

割と唯一無二の価値を持つ車種だからです。
なので細かな部分まで照合しました。
結局のところ数字上は全く同じでした。
 

どことなく狐につままれたような感覚でした。
念のためディーラーの担当に確認しました。
当然ながら彼も知らなかったようで調べてくれました。
 

そして予想通りだったことが確認できました。
こうなると気持ちも傾くものです。
新型が未完成であることがうかがえたのです。
 

同時に代替案だったものの完成度が高いことが推測されました。
データ上は全体のバランスが良く取れているのです。
自分にとって車選びにおいてこの感覚は重要です。
 

とはいえ不意打ちのようなものですぐに決め切ることはできませんでした。
ささやかながら未練があったのかもしれません。
ということで改めて車に対する価値観を見直すことになったのでした。

谷 孝祐
2021.8.17