回想と確認のシードル | 3年前のしこうの楽しみ

3年前のしこうの楽しみ

ブログの説明を入力します。

比較的クラシックなタイプのホテルに泊まっていたからでしょうか
それとも直前の鳥だしの影響でしょうか。
おそらくそのどちらも刺激になっていたと推測します。
 

昔の感覚を思い出しました。
少なくとも5年以上前のものです。
とはいえ潜在意識のどこかには残っていたのでしょう。
 

記憶が呼び起こされたようなものです。
その意味では実際に10年以上前のことです。
しかも海外でのことです。
 

大体それはプールサイドであることが多いものでした。
ということで目の前の風景はかなり違いました。
今回は山を見渡すような場所でした。
 

雄大さや解放感はこちらの方が優っていたことでしょう。
しかし何か共鳴する部分があったのかもしれません。
そんな過去が自然に顕在化してきた印象でした。
 

これは昼から優雅にカクテルやシャンパンを飲んで過ごす楽しみでした。
若かりし頃はなかなか好きな時間の過ごし方でした。
いつしか味覚の方が重視されるようになってそういう空気感を味わうこともなくなっていました。
 

口にするもののクオリティを優先するようになったのです。
時間的な余裕がなくなったのもあります。
ともかくいつの間にかそういう体験を選択しなくなっていました。
 

飽きるくらいやったとも言えそうですがそれでも抑圧になっていたのでしょうか。
なぜ今さらこのタイミングで意識化されたのかはわかりません。
ただ引き戻されるのとは違うイメージでした。
 

どことなく確認のような雰囲気だったのです。
午前中ゆったり過ごしていたのも関係していることでしょう。
すでにこの夜のワインが比較的クラシカルなもので決まっていたことも意味があった気はします。
 

どうであれ一人にも関わらずランチ替わりにラウンジで飲みたい気分になりました。
メニューにはこれといって目ぼしいものもありませんでしたがとにかくこの心理的流れに乗ってみることにしました。
もちろんそれは意識的選択でした。
 

過去のこととして受け流すことも考えましたがどことなく意味があるように思ったのです。
そういったわけで地元のシードルをいただきながら仕事をしました
でも思い返せばこれは新たな感覚だったようにも推測されます。
 

どうも新旧の自分が混在していた感じです。
もしかしたら変化を体感するためだったのかもしれません。
ひとまず同じく楽しめる自覚を持ちつつ理想的な形は自ら作り出すしかないことを認識したのでした。

谷 孝祐
2020.11.20