感じるための第1のステップとして受け入れやすい否定感の発見がありました。
ある程度積極的に否定をとらえようとすることでこれは可能になります。
もちろん継続的に意識したいものですがそうでなくとも意味はあります。
つまり習慣化が理想ではあるものの連続してやらなくても効果はあるということです。
毎日の積み重ねが重要という性質とも少し異なるということです。
なぜならこれは蓋を開けていく作業のようなものだからです。
一旦開いたらすぐには閉じないということです。
なので休み休み向き合うことも可能です。
この意味においても初歩の段階ではやりやすいのかもしれません。
とはいえ受け入れやすい否定感とはどのようなものでしょうか。
当然ながら個人差はあります。
ただ程度を知っておくことにも意味はあるでしょう。
向き合うのが得意でない人ほど一足飛びにいこうとする傾向があります。
そして思ったより進んでいないことを嘆いたりします。
結局それでは否定感の蓄積につながりません。
「やっぱりダメだ」という気分は自己否定を僅かながら助長することでしょう。
これでは悪循環です。
しかし一方でここにヒントがあったりもします。
やっぱりうまくいかないという発想の裏に大概は否定が隠れているのです。
確かに「ダメだ」であれば受け入れ難いレベルかもしれません。
きっとできることへの期待が相当なためできない場合の残念感も大きくなりがちです。
でも「やっぱり仕事が終わらなかった」くらいであれば予測の範囲に入っていそうです。
終わりそうにないと感じていてその通りになったわけです。
半ばすでに期待はしていなかった状態です。
この類であれば発想自体は目の前の現実を受け入れています。
ということでもう一歩踏み込んで内面で起きていることも受け入れやすい可能性があります。
そういった時にどんな感覚があるか注意してみましょう。
喉のあたりがザワザワした感じかもしれません。
胸のあたりにモヤがかかった知覚かもしれません。
こういった体感覚を認識することが重要です。
そして一度キャッチできたらしばらく顕在意識にそれを置いておきましょう。
「あーザワザワしてるな」などと認識しておくだけです。
それ以上のことは不要です。
案外この蓄積だけでも感じられる度合いが上がるものです。
まずはこういう基本を徹底したいものです。
谷 孝祐
2018.6.17