短時間睡眠が善とは思わずともその魅力を感じる人は多いのかもしれません。
それが意外に大きな影響を受ける原因になっている可能性についてふれました。
とはいえ長く寝たいと思う時もあるでしょう。
ただそれすらひっくり返っただけだとも考えられます。
寝る時間の短さがそれを生み出すとも言えるからです。
もし十分に眠れていたらどうでしょうか。
あえて寝る時間を求めることもないでしょう。
そういうことがあるとすればそれこそ現実から目を背けたい時かと推測します。
そんなわけでまずはこれを外すことが有効だと言えるわけです。
かといって全員がそうでないことも確かでしょう。
ということで他の観念にも目を向けることとします。
よくあり得るものとしては時間帯についてのものかもしれません。
早寝早起きが良いとされることを知らない人はほぼいないのではないでしょうか。
子どもの頃にそれを躾けられたかもしれません。
それによって習慣化したかもしれません。
そうでなくともどこかでは教わっている場合が多いはずです。
これまた少なくとも逆はなかなか聞かないものです。
遅くまで起きていなさいという指導は考えにくいでしょう。
病気でもなければもっと寝ているようにという言葉掛けもなさそうです。
そんなわけでこれも想像より固定観念化しているかもしれません。
顕在意識ではそう思わずとも定着している可能性はあります。
もちろんこれ自体が悪いことではありません。
寝る時間が短くてすめばという想いより健全です。
実際に早く寝て早く起きることが良い側面は大きいようです。
ただこれも行き過ぎてしまうと弊害があるのかもしれません。
そもそも現代社会は昔に比べて早寝をしにくい環境でしょう。
電気のない時代と比べたら明らかです。
日の出と共に起きて暗くなったら寝るという生活は過去において自然なことだったわけです。
圧倒的に人類はそういうパターンで生きてきたことと推測されます。
しかし今はそうではありません。
この変化は起きている時間帯に自由が与えられたととらえることもできるでしょう。
こうやって考えると狭間に立たされているともとらえられそうです。
自由を許される状況にありつつ昔ながらのスタイルが求められるというジレンマです。
結果的に寝る時間が遅くなりつつも起きる時間は比較的変わらない生活とも考えられます。
こうして内面的な歪みにつながっていることもあり得るでしょう。
そして短時間睡眠を求める原因がここにあるのかもしれません。
ではどう打開したら良いのでしょうか。
仕事などで朝起きなければならないのであれば結局早く寝るしかありません。
これは案外難しい課題とも言えそうです。
次回はこれについて考察していきたいと思います。
谷 孝祐
2017.12.24 22:58