2つのジェノサイドメモリアル | 3年前のしこうの楽しみ

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※虐殺に関する内容なので読みたくない方は消去してください。

今回は導かれるようにルワンダ行きが決まりました。
当初の予定では訪問するつもりではありませんでした。
二転三転があってこの地に落ち着いた様子です。

ただそのうち訪れることになることは予想されていました。
必要があってのことなのかそれが早まったのかもしれません。
共時性のなせる技という雰囲気でもありました。

そして人間という存在をさらに深く理解するのに良いタイミングだった気がします。
そんなことをジェノサイドメモリアルで感じました。
日本語で言うなら虐殺記念館というところでしょうか。

今回の旅の直接的な目的ではないもののやはり避けては通れません。
それは当時の悲惨さを垣間見るには十分な場所でした。
最初に行ったのは首都から車で3時間ほど南にある所でした。

世界で最も骸骨が見られるとの前情報だったこともありどこか構えて到着したのでした。
しかしそれでも想像以上のものでした。
まさに予想外というところでしょうか。

通常の意味とは異なりますが見応えがあるというべきなのでしょうか。
人によってはその衝撃がトラウマになるかもしれません。
白骨化した被害者が並べられているのです。

しかも説明によると2000くらいあるとのことでした。
もちろん子どもも大勢いました。
元は学校だったこの場所は安全だという噂で周辺の人が逃げてきたようです。

全部で約5万人があやめられたと解説がありました。
展示というよりはありのままを見せている状況は生々しさと時の経過を感じさせました。
その翌日にはもう一つ首都にあるメモリアルを訪れました。

こちらはミュージアムになっていて勉強にもなりました。
どこか世界遺産になるのを意識しているかのような充実度でした。
だからなのか展示の様子は綺麗に整えられていて最初に所とは正反対という印象でした。

ただそれはそれで突き刺さるものがあるものです。
むしろこちらの方がリアル感が大きいのかもしれません。
2箇所の訪問で異なる実感が得られて疲れきってしまいました。

とはいえこの事実と向き合うことは重要だった気がします。
なぜ人はここまでの状況になってしまうのか再考の必要を感じたのでした。
この史実について知りたい方はひとまずウィキペディアでも。

世界の歪みを一手に引き受けた状況が見てとれます。

谷 孝祐
2017.4.2 17:50