足で立つ基本の感覚を掴む | 3年前のしこうの楽しみ

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今シーズン2度目のスキーへ行ってきました。
ある意味において自分にとって定点観測の機会でもあります。
ということで前回何となく感じていた変化が明確に認識できたように思います。

1度目の時はどこか滑りの調子が良いという程度の印象でした。
自分の中では安定感が増した気がしたのです。
1日しか滑っていないのでその程度の知覚だったのでしょう。

それが今回はその直接的な理由まで分かりました。
それは以前よりも足裏で雪面を捉える感覚が増しているのです。
足で板をしっかり踏めているイメージです。

なので乗っている感じも変わりました。
スキー板という乗り物があくまで単純な道具として知覚できました。
そのくらい主体的に扱えるようになったということでしょう。

足から動作を行えるので確実性が高く体がブレにくいのです。
とはいえ単純に言えばより基本に忠実になっただけのことかもしれません。
ただその重要性を再認識しました。

結果的に体の負担も変わったようです。
普通に滑っている分には疲れを感じにくかったように思います。
そして大臀筋やハムストリングを使っている度合いが高まった様子です。

これはより脚部の曲げ伸ばしができているということかもしれません。
結果的にどのような斜面でも同じように滑れている気がしました。
そんな中で最終日は絶好のコンディションでした。

前夜から降り続いた雪が大量に積もったのです。
場所によってはゲレンデ内なのにバックカントリーのような雰囲気でした。
しかも滅多にお目にかかれないような粉雪です。

簡単に吹き飛んでしまいそうな抵抗の弱い雪質です。
逆に言えば簡単にバランスを崩しやすく技術的な誤魔化しがききにくいイメージです。
一昔前であれば滑り出しに躊躇があったことでしょう。

しかしこの日は全くと行って良いほど気になりませんでした。
むしろ久々にスキーを心から楽しめた印象です。
シビアな状況が心地良い集中力を誘発したのでしょう。

この体験でどことなく停滞感のあったスキーとの関係が次の段階へ移行した感じがしたのでした。
この感覚を日常に生かして定着させていこうと思います。

谷 孝祐
2017.2.1 17:33