不運は重なるものなのでしょうか。
この日は成田空港から飛行機に乗る予定でした。
朝起きて家を出発しようとすると雨が降っていました。
今回は車ではなく電車で空港に行くことにしていたので少し困りました。
できれば傘を持って行きたくないものです。
捨てても良いようなビニール傘があれば良かったのですがそれもありませんでした。
なので少し濡れるのを覚悟で家の前からタクシーに乗って駅に行くことにしました。
幸い土砂降りというほどではありませんでした。
しかしまだ朝早く空車のタクシーがすぐにつかまりませんでした。
少ししてやってきたもののこちらに気づかずに通り過ぎてしまいました。
とはいえすぐ先の信号で止まったので走って追いかけて乗せてもらいました。
この時点ですでに乗るはずの成田エクスプレスにはギリギリの時間でした。
それでも新宿駅には発車7分前に着き一安心しました。
ところがなぜだか券売機でこの列車の乗車券が購入できませんでした。
すぐにみどりの窓口に行ったものの先客が並んでいて間に合いそうもありませんでした。
仕方がないので初乗り切符で入って車内で購入しようと思いました。
ただすでに発車時刻の3分前でした。
駅構内を走っていくものの朝の新宿駅は思ったように進めません。
この時に券売機で購入できなかった理由がわかりました。
成田エクスプレスのホームはかなり離れたところにあったのです。
ラッシュアワーのこの駅では普通に歩いて10分くらいかかるでしょう。
そんなわけでホームの階段へあと50mのところでタイムオーバーとなりました。
実際はほんの少し遅延したようで走りきっていれば乗れたようでした。
代替案の中央線快速ホームへのエレベーターを待っていると発車アナウンスが聞こえたのでした。
なので大きくないとはいえそれなりの荷物を持って朝の東京を移動することになったのでした。
前夜にこの行き方を知ってしまったからこういった流れになったのでしょうか。
成田エクスプレスに乗るということが決めきれていなかったことは確かでしょう。
神田と上野で乗り換えて京成スカイライナーという手段を取ったのでした。
これが最速の方法のため乗り換えに余裕を持って当初の予定時刻に空港に着くことができました。
そしてこの移動中に初めて台風が来ていることを知りました。
それでも空港に着くと定刻で案内され時間が来たら搭乗が始まりました。
機内で出発を待っていると風雨が強まり機体も揺れる状況になりました。
結局のところその場で待機になってしまったのでした。
1時間くらいすると雨が弱まり出発できるとの案内がありました。
といっても12番目の離陸ということで最終的に飛んだのはその1時間後でした。
実際はこの状況で問題ないのかという暴風でした。
遠くの林の木々は見たこともないくらい激しく幹と枝を揺らしていたのでした。
まるで自然が怒りを露わに何かを訴えているような様子でした。
乗客の多くが不安に感じていたのでしょうか。
滑走路で加速が始まるときにはこれからどうなるかわからない緊張感が漂っていたのでした。
こうやって予定外続きでしたが無事に出国したのでした。
こんな状況でも疲弊なく普段と変わらない心持ちでいられたのは大きな変化かもしれません。
それを自覚するためだったのでしょうか。
家から目的地まで行くという大枠でいけば全く問題なくむしろ新たな体験が立て続けにできて飛行機のトランジットもちょうど良い時間に調整されたとも言えなくはありません。
この視点に立つと受け取るものの多いラッキーな朝だったのでした。
谷 孝祐
2016.8.23 3:02