吹奏楽部において夏の一番のイベントといえばコンクールです。
たまたまこの回想と時期が重なったのか久々に意識が向いています。
夏の甲子園と同じようなものでしょうか。
もうそろそろ地区大会だという感覚が出ててくるのです。
だからどうということでもありませんが合奏の音が聞こえてくるかのようでもあります。
なぜだかチューニングの音が鳴っている気がする瞬間もあります。
まるで脳裏をかすめるかのように松果体で響いている感じです。
ある種の記憶の表出でしょうか。
洗脳のように定着していたのは確かでしょう。
若かりし頃の夏の習慣はいまだに連想的に残っているのかもしれません。
だからといって特にそこに戻りたいという想いがあるわけでもありません。
きっと自分の中にある情報が浮かび上がってきているのでしょう
もしかしたらこれもクリアリングのプロセスなのだと思います。
そうだとしたら変化の予兆だとも言えます。
ここからどうなっていくのか楽しみです。
そしてこの流れでコンクールと同等なものを思い出しました。
それは合宿です。
8月の頭に2泊3日でありました。
場所は今はなき市内のユースホステルでした。
1年生はおまけ程度でしたがそれでも楽しみではありました。
その雰囲気に何かを投影していたのかもしれません。
おそらく潜在的には一体感のようなものを期待していたのでしょう。
それとともに非日常の楽しみもあったのだと推測します。
ただ毎年のことだったので記憶が切り分けられていない部分もあるようです。
練習漬けだったわけでその中で特に変わったこともありません。
あえて言うなら誰かが怒られたという類のものでしょう。
それすら少ないものです。
必死で半ば無意識状態に近かったのでしょうか。
だからこそ上達につながるということもあったのかもしれません。
面白いものでこうやって思い返していると当時のキツさも顔を覗かせてきました。
ずっと楽しい思い出というラベリングでしたがこれは雑だったのでしょう。
どうやら感じ切れていない何かが残っているようです。
具体的に言語表現できる性質のものではありませんが向き合って処理しようと思います。
案外そういう蓄積は未処理なのかもしれません。
谷 孝祐
2016.7.21 18:18