500ページの短距離走 | 3年前のしこうの楽しみ

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大学院生にとって学期末というものはせわしないものです。
最初の秋学期が腰かけ程度だったからなおさらそう感じるのでしょうか。
この春学期は発表やレポートが押し寄せてくるようです。

もちろんこれは予期されていたことです。
とはいえイメージ通りのペースで進まないことも事実です。
結果的に用意周到とまではいけずにスケジュールがタイトになってきてしまうものです。

そんなわけでこの半月くらいは締め切りに追われる日々になるでしょう。
何となく高校生の頃を思い出します。
当時も期末試験前にレポート提出が5本くらいということが通常でした。

それに比べれば楽かもしれませんが求められる質からはそうとも言いきれないでしょう。
そんな中である講義での中間発表がありました。
ちなみにその日は一日中その準備に費やされました。

事前にある程度の仕込みはしてあったもののまだまだ足りていなかったわけです。
何といっても本を読むのに時間がかかってしまいます。
さすがに500ページ強の本を一気に読破したのは初めてだったかもしれません。

その上ですでに読んであったものも持ち出してまとめたわけです。
といってもパワーポイントで全体の流れはできていて内容を入れるだけの段階でした。
それでも楽なものではありませんでした。

ただこの大変な作業を通じてあることが分かりました。
それは本を読むのにもエネルギーを費やすということです。
何となく趣味程度に読むのであればそれも小さなものでしょう。

しかし長時間の集中が必要になると想像以上に大きな力がかかるようでした。
今回はストレスが強かったのかそれが明確に認識できました。
意識が途切れたり眠くなったりするのに対処しながら進めたのでした。

こうなるとある種の修行でしょう。
高速に流れる情報過多状態に打ち克つトレーニングかのようでもありました。
実際に翌日体重計にのると食事の量は多かったのに1kg減っていました。

なのでなかなか体力勝負でもあったこともうかがえました。
印象深かったことはこの時に読んだ本の中に多読の弊害が書かれていたことです。
これは著者の実体験でした。

だからなのか共鳴して内容を受け取ることがしっかりできたように思います。
共時性とは面白いものだと久々に体感したのでした。

谷 孝祐
2016.7.19 18:29