アドリア海でのバカンス | 3年前のしこうの楽しみ

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アドリア海沿岸部を旅してきて感じることがありました。
それは当たり前ながら日本との文化の違いです。
到着して気づいたのですが、幸か不幸か今はバカンスの始まりの時期です。

ご存知の方も多いかもしれませんが、仕事といえどもヨーロッパでは夏に長期のお休みがあるのです。
日本的なイメージでは小中学生の子どもと一緒に長い夏休みというところでしょうか。
そんなわけで旅行のピークシーズンでもあるわけです。

個人的にはこのタイミングでのヨーロッパ滞在は初めてかもしれません。
結果的にどこに行っても人が多くならざるを得ないでしょう。
特にこのエリアは人気があるらしく、道行く車もヨーロッパの様々な国から集まってきている印象です。

もちろん観光地である旧市街も活気にあふれています。
そのため、落ち着いた雰囲気を味わうことはできないものの、中世からの街並みが賑わっている様子が現在と過去の融合であるかのように見えて、面白くもあります。
また、同時にその街が栄えた頃の空気感を体験しているかのような気分にもなれます。

個人的にはこれはこれで今までにはない刺激になったようで、地に足のついた高揚感のような、冷静さの中にいるままの活性のような、そんな感覚が芽生えたのでした。
そして自分もバカンスにやって来ているような気分が味わえたのでした。
それと共に国境の大渋滞も体験しました。

イミグレーションでの手続きが一台一台行われるので、なかなか進みません。
実際には1時間強で通過できたのでそんなにひどい状況でもありませんが、ゲートに向かう長蛇の車の列を見ていると民族大移動のような印象を受けます。
日本のお盆などの渋滞の方が距離も長く時間もかかりますが、なんとなくその現象の持つ意味が異なるような感じがしました。

それはやはり、国をまたぐことに伴う違いなのでしょうか。
とはいえ、同時に日本に比べると他国が身近な場所であることが実感できました。
このバカンスの期間に数カ国を車でまわってこれてしまうのです。

この気軽さは日本では体感できないでしょう。
それに同調したのか、自分の中の国という概念がさらに薄らいだようでした。
それとともに良い意味で自分は自分でしかないという感覚が少し高まったようでした。

この地域で一番有名であろう、アドリア海の真珠とも称えられるドブロブニク旧市街の写真をその喧騒は伝わらないながらも、添付します。

谷 孝祐
2015.7.27 20:08