スキーとの関わりが変化したことを受けて、あらためて自分にとってそれがどのような意味を持っているのか確認しておこうと思いました。
そうすることで、変化の前後での体験をより確実に深く受け取れると考えたためです。
納得感をもって新たな何かを自分のものにするために、これは経験上必要不可欠な作業だと実感しています。
さて、数日間滑り続けたことを思い返してみると、自分の潜在意識はそれを求めていたということが推測されます。
そうでなければ、おそらく中休みの日を作っていたことでしょう。
では、毎日スキーをすることに何を求めていたのでしょうか。
それは、もしかしたら今回得られた新たな滑走感かもしれませんし、それを生み出す体の使い方かもしれませんし、その結果得られる筋力のバランスかもしれませんし、それを支える心理状態なのかもしれません。
場合によっては、体力をつけたかったという単純な目的であった可能性もあります。
このように振り返ると、何かが一つ変わったのではなく、それぞれの変化の集合体で今回の明らかな変化が起きていたことがわかります。
なので、その集合的な変化を作りたかったとも考えられます。
ただ、一番印象的な変化は、雪面の状況をとらえている感覚が大きく上がったことです。
以前であれば、滑りたいという気持ちが雪質によって左右されることはありませんでしたが、気づけば選り好みするようになっていました。
これ自体は良いこととは言いきれませんが、状況と自分の感覚のマッチングをより繊細に行うようになったことを意味しそうです。
この部分をスキー以外にもひろげて応用すれば、より的確な状況判断とその中での自分の立ち位置の決定がスムーズにいきそうです。
そして、この立ち位置をとるときにスキーでのポジション(進んでいく板に対して自分の重心や体がどこにあるのか)のイメージが体感覚をもって使えそうな気がします。
それは、自分の人生に対してより安定感をもって信頼していけることにつながりそうです。
この感覚を定着させていこうと思います。
谷 孝祐
2015.3.7 21:50