去る車あとを濁さず | 3年前のしこうの楽しみ

3年前のしこうの楽しみ

ブログの説明を入力します。

車を手放しました。
動いたらあっという間のことでした。
心理的に手放してから、ほんの数日間のことです。

ディーラーの担当の営業に電話してその旨を伝えると、すぐに何社かあたって条件の良い買取業者へ取りついでくれることになりました。
今回は下取りではないので、その方が査定額が良いとのことでした。
そして、翌日に営業と業者の方が自宅に来て契約書等を交わして、そのまま車を持っていくという流れでした。

ちなみにその翌日に口座に入金とのことでした。
面白いくらいにお手軽な印象でした。
それに要した時間は、合計で1時間に満たないかもしれません。

恐ろしいほどスムーズに進んでしまった印象でした。
面倒な手続きをすべてお任せでできるからこそ可能なわけですが、あまりにもフラットにイージーに進むので、愛着のあったものとの別離を感じる暇もなかったような展開でした。
個人的には売るとかあげるとかそういうニュアンスもなく、単純に渡すという程度の感覚しかなかったようにすら思います。

それは食卓で塩をとってあげる程度の感じです。
自分の中に意味づけがなくなっていれば、車を手放すといっても大ごとではなく、日常的なことと変わらないということが体験できました。
それが本当なのか自分の内面をあとで探ってみましたが、これといって反応もなかったように見受けられました。

その反応のなさは自分でも怪訝に感じるほどで、いつの間にか自分の中での車というものとの関係性が変わっていることが実感できました。
良くも悪くも相棒や親友といったような擬人化ができなくなり、単純にプロダクトとしてとらえるようになっているようです。
もちろんもう一台あるからそんな状態であるということは考えられますが、まずはこの変化を受け取ろうと思います。

特別なことや特別なものは何もないという意識状態に少し近づいた気がしたのでした。

谷孝祐
2014.12.9 18:11