予想外の事態が発生しました。
海外では予想外のことが起きることは通常ですが、今回は少し性質が異なりました。
なぜなら日本でも起きえたことで、日本で起きたのであれば何ら問題がなかったであろうと思われるからです。
客観的には大したことではないともとらえられますが、珍しく少し動揺がありました。
それは、カメラで使っているSDカードについて起きたことでした。
古いSDカードが容量いっぱいになって、新しいSDカードに変えたときでした。
フォーマットをしようとしても、できないのです。
仕方なくそのまま使えないか試してみようとすると、このSDカードは使用できませんという表示が出てきます。
原因はわかりませんが、何度やってみてもダメでした。
ひとまず、その場はここ数日ですでに撮った写真を何枚か消して、厳選したものだけを残すことで乗りきりました。
しかし、意識はどうするかという方向に奪われ、いまいちガイドさんの英語が頭に入ってこない印象でした。
過去に撮った必要な写真を消すか、この旅の新しい写真はiPadや携帯電話で撮るか、どちらにするかという思考になっていました。
もちろん全く聴けなくなったわけではありませんが、かなり説明を大雑把にとらえるようになってしまいました。
ここまで明確に自分の情報処理が変化した体験は初めてで、気を取られた時の意識状態が認識できたのは有益でした。
わかっていても、さすがに同時処理することは難しいようでした。
次第に別の選択肢が思い浮かぶようになり思考は落ち着いてきました。
古いSDカードのバックアップが日本に残っている可能性を思い出したのです。
ホームページに使うために、そのSDカードのデータをすべて移したことがあったのでした。
また、同行者のPCに一時的に保存してもらっておくという方法も出てきました。
ということで一件落着だったわけですが、事前に日本でフォーマットしようとしていれば何ら問題なかったわけです。
予期すらしないことは対応が困難な時ほど起こりやすいということを実感したのでした。
谷孝祐
2014.9.22 0:23