空間への配慮 | 3年前のしこうの楽しみ

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ルピシアというお茶屋さんはご存知でしょうか。
紅茶やフレーバーティー、ハーブティーなどオリジナルのブレンドで多種多様な味わいを楽しませてくれるところです。
そのルピシアのレストランが北海道のニセコにあって、そこでディナーをいただきました。

ホテルまで送迎してくれるのでお酒も一緒に楽しめて有難いところでした。
お茶屋さんのレストランということで、そこまで期待していなかったのですが、予想以上に満足感のあるディナーとなりました。
ワインもそこまで種類は多くないものの、料理との相性を考えた気の利いたものが揃っていてなかなか好印象でした。

お店の空間もあたたかみのある木のぬくもりを大切にしている様子で、お料理を引き立てているようでした。
今回は最終的に満席になったのですが、席数も十分に空間の余裕を残すように少なめで、美味しく食べてもらう配慮が感じられました。
もともと認識はあったものの、ここで空間をいかに演出するかということの重要性を感じました。

レストランであれば、とかく味覚に重点が置かれるのは当然でしょう。
それは大前提でもあります。
しかし、それをいただく人がちゃんと美味しさを感じられるような空間作りは、舞台演出のようなものかもしれません。

感性がひらかれるような、ストレスを感じさせずリラックスできつつも適度な刺激のある空間は、お料理のポテンシャルを十分に感じ取るためには必須の要素のように思います。
しかし、お料理と空間の整合性という要素もあり、個性的でありながら全体の一体感があるレストランというのはなかなか少ないものです。
ここでふと思ったことがありました。

それは自分が何か作業を行う時も同じようなものではないかということです。
行う空間によって作業効率や発想が変わってくるのではないかということです。
もちろん、自己の内面を見つめる作業も同じでしょう。

とかく何を行うかに意識が向きがちですが、それをどういった空間で行うかということまで配慮していきたいものです。
今までも注意はしていましたが、自分に対してより的確な空間を準備していきたいと思いました。

谷孝祐
2014.3.31 23:44