緩慢な意識の打開策 | 3年前のしこうの楽しみ

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体調がなかなか本調子にならないからなのか、ふと思ったことがありました。
直接的に体調と関係はないことなのですが、それは肯定ベースの落とし穴でした。
おそらく、近年はその落とし穴にはまることもあり、気づいていないこともあったように思います。

もしかしたら、そういった経験の清算のために体調に影響が出ているのかもしれません。
思い返せば、20代前半くらいまでは不安が選択に影響を与えていたように記憶しています。
その頃は、自分が嫌な思いをしないで済むようにとか、損をしないで済むようにとか、遠回りしないで済むようにとかといった意識が働いていたでしょう。

精神的な取り組みによって、そういった発想の原因となる不安は大幅に軽減されたものの、どうやら同時に失ったものもあったように感じます。
それは、意識の鮮明さです。
人間も動物なので、生存に不安を感じる状況ほど意識は研ぎ澄まされた状態になりやすい可能性は高いでしょう。

まだ不安が影響を与えていた頃の方が、選択のミスを極力起こさないような意識が強かったように思います。
昨今は、余裕や安心感が高まってそれが緩慢になっていたと反省します。
とはいっても、余裕や安心感、必要以上に不安を感じなくて良い精神状態は、ものごとを多面的にとらえるには有効です。

そういう意味では、単純に緩慢になったのではなく、意識が拡大しただけ局所的には緩慢になってしまったとも考えられます。
とらえられる選択肢が増えたけれど基準が曖昧になったという状況だったのかもしれません。
そのため、不安ベースを取り入れるのが適切とも思えません。

では、嫌な思いをしても損しても遠回りしても良いけれど、できるだけそういったことが起きないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
全てを許容した安心感の中で、不安ベースと同じくらいの意識の鮮明さを持ちたいものです。
それを考えていて出た答えが、強力な目的意識を持つということでした。

不安ベースでは何かを避けることが潜在的な目的意識になりますが、それと同じくらいの強さの目的意識を進みたい方向へ顕在的に持つということです。
通常では考えられない強さで持つ必要があるのかもしれませんが、何においてもベストを尽くすという在り方を目的にしていこうと思いました。

谷孝祐
2014.3.30 19:01