文化の違いと時代の違い | 3年前のしこうの楽しみ

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ブムタンにて2つのお寺を訪問しました。
まずは、ジャンパ・ラカンという畑の中にある親しみやすい感じの所でした。

ブータン最古のお寺の一つらしいのですが、特別に古さを感じさせることもなく、わりと明るく軽い印象でした。
もちろん本堂はそれなりに落ち着いたした感じはありつつも、重々しさはありませんでした。
外に出たところでお土産物の露天があったのですが、一番手前の人の陳列が意外に丁寧で、 ブータン人の律儀さを感じたのでした。

そこでお土産にちょうど良さそうな銀製品を見ていると、その品だったら隣の方が質が良いと、 二番目の人の商品を勧めてくれました。
確かに言う通りで二番目の人から買おうかと思いましたが、この人は英語がほとんどできないようでした。

すると、一番手前の人がほとんど全てのやり取りをしてくれたのでした。
おそらく一番手前の人に直接的な利益はなさそうでしたが、そういった助け合いの精神が根づいているようでした。
それは些細でしたが、世知辛いことを見せられることの多い海外では、なかなか珍しい体験でした。

自分だけではなく隣人にも気を配れる余裕は、旅人にも良い印象を与えることでしょう。
その在り方が陳列に表れ、押し売りせずとも足を止めてくれる人が増えるのかもしれません。
実際にこの露店で買い物をしている外国人は他の場所よりも多かったように思いました。

そのあとに行ったのが、クジェ・ラカンという街の外れにある所でした。
先ほどと対象的で、建物も大きく荘厳でしっかりした印象でした。
王室も深く帰依していて、大きな法要も行われる重要なお寺とのことでした。

クジェとは影という意味で、 パドマサンババという聖人が岩山で瞑想した時にその影が岩に残されたそうで、そこにできたお寺だそうです。
実際に後ろの岩と一体になるように建物が立っていて、本尊の後ろの岩に影が残っていると案内されました。
それが本当かどうかは分かりませんが、その聖人は超自然的呪力の持ち主で、 呪術合戦も行ったという言い伝えもあるそうです。

世界中どこへ行っても似たような伝承があり、人類史上、 ある時代は呪術とか魔術とかというものがその社会を支配していたということが、妙に腑に落ちたのでした。
その逆に見えるものに針が触れきっているのが現代文明なのかと思うと、これまた妙に納得できたのでした。

2013.10.26 19:09 谷孝祐