ふと疑問に思ったことがある。
それは、自己肯定感とはそもそも何なのかということだ。
高い低いと表現されるが、よくよく考えると実体がないようにも思う。
実体がないとは、そもそも存在がないが、あると仮定することで、何かをとらえやすくしているということだ。
自己肯定感もそんなものかもしれないと思う。
なぜなら、自己肯定感が高い人は、自己肯定を感じているようには見えないからだ。
もしくは、そもそも当たり前に存在しているもので、意識しないものなのかもしれない。
あるのがあたり前すぎて、空気のようなものということだ。
どちらにせよ、とらえにくく、それを求めても得られにくいように思う。
では、どのようにして上げるのか。
逆に、自己否定には実体があるように感じる。
だから、自己否定を減らすことが、自己肯定感を高めることにつながるのではないだろうか。
つまり、自己肯定感とは自己否定の少ない状態ということだ。
自己否定を減らすと、元からある自己肯定が表出するか、何もない状態になるかということで、それが自己肯定感が高いということなのかもしれない。
なぜこのように考えるのかというと、自己肯定感が高いというのは結果であり目的にならないからだ。
結果を目的にすると、否定を感じないための肯定の上塗りになりかねないかもしれない。
2012.8.12 22:38 谷孝祐