人とのコミュニケーション | 3年前のしこうの楽しみ

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心のどこかにあった疑問が、ひとまず解決したので、シェアしておきたいと思います。
その疑問は、人とのコミュニケーションがうまい人もいれば、上手でない人もいるけれど、その違いは何によって生み出されるのかということです。
教育の差なのか、家庭環境なのか、努力なのか、表面的な理由は様々あると思いますが、それは間接的な問題なように思っていました。

しかし、人とのコミュニケーションが得意でない人を観察していて、また上手な人とも意識的に接することで、共通点が浮かび上がってきました。
上手な人は発言に一貫性があり、そうでない人は一貫性が弱いのです。

では、その一貫性は何からくるのか。
一貫性があるということは、自己同一性があるからだと思います。

つまり、自分という主観と実際の自己がある程度一致しているために、一貫性が生まれるのでしょう。
もし、それが強力に自己を抑制したりコントロールしているとしても、抑制やコントロールできるくらい自己を理解している上でのことなので、この辺りがギリギリ必要なラインなのかもしれません。

もちろんそれは健全だとは思いませんが、人とのコミュニケーションにおいて最低ラインを示してくれていることでしょう。
ここでキーポイントになるのは、自己とどのように付き合うかには関係なく、自己理解が進んでいることです。

ということは、結局のところ自己対話、つまり自分とのコミュニケーションが、人とのコミュニケーションに投影されているのではないでしょうか。
自分とのコミュニケーションが上手な人ほど、人とのコミュニケーションも上手なのではないかということです。

そのように見てみると、かなり共通性があるように思います。
コミュニケーションが苦手な人ほど、本人の主観としては言い間違えや思ったことと違うことを言ってしまうことが多いように思いますが、個人的にはそういった現象が言い間違えや意図と違うことを言っているようには思えず、違和感を感じていました。

しかし、これで納得できました。
そのようなことが多い人は、言い間違えなどに現れる未対話の自己とコミュニケーションを取ることで、より自己理解が進むのではないでしょうか。

2012.7.20 15:09 谷孝祐