フランスよりルクセンブルクにやってきました。
偶然は重なるものなのか、今回の旅で二度目の独立記念日にあたりました。
到着すると、街はお祭りムードで多くの人がいました。
道が封鎖され歩行者天国になり、ホテルに行き着くのに一苦労でした。
案内してくれたホテルマンの話によると、全国から人が一同に集まってくるそうです。
夜になると前夜祭が始まりました。
ホテルのレストランで、今日はこのコースしかないというお祝いのコースをいただきながら、外で行なわれているおそらく軍のブラスバンドの演奏や広場で食事をする人々の雰囲気を感じ、非常に特別な日であることを認識しました。
それは、今日が何の日かを知っていなくても理解するに十分なほど、特別な日を楽しむ空気につつまれていました。
食事を終え、部屋に戻ると、部屋はレストランとは反対の通りに面しているのですが、こちらでもドラムマーチのような演奏が延々続けられました。
一緒に雰囲気だけを味わいながら、バスタブにつかり、読みかけの本を読みました。
本がクライマックスに近づくと、どうやらお祭りも最高潮に達してきたようで、音だけなので確かではありませんが、花火がしばらくの間、連発されました。
本がキリが良いところ、つまり一番重要なところを読み終え、中断し、お風呂から出ると、花火であろう音は鳴り止みました。
時間を確かめると0:00すぎ。
どうやらカウントダウンみたいなものだったのでしょう。
何となく本の内容との関連性を、シンクロを感じました。
そして、どうやらそこからが本当にお祭の本番。
外は大音量の音楽にのせられ、大にぎわいでした。
明らかに寝られないくらい。
しかし、日本人の感覚にはない、独立の喜びを共に感じ、この国が神奈川県と同じくらいの大きさということもあいまって、感慨深い夜になりました。
2012.6.23 18:06 谷孝祐