本日は、大学から先生を招聘させて頂き、後骨間神経レベルでの神経損傷の手術を施行いたしました。
人間の上肢は大きく分けて正中神経、橈骨神経、尺骨神経の3つの神経に支配されています。
中でも手関節および指の伸ばす運動には橈骨神経が大きく関与しています。
橈骨神経は肘関節やや遠位で分岐していくのですが、そのうちの1つが後骨間神経です。この神経が主に指を伸ばす運動に作用しています。本日の手術はまさにこの部位での手術でした。
神経断裂は無かったものの挫滅されている状態でした。
手術は神経剥離を施行し終了いたしました。
術後、エコーにて上肢の神経走行を確認しましたが、後骨間神経が分岐して回外筋の中に入っていく様子が非常によく分かりました。また、他の神経も手関節部から脇までほとんど走行を完全に終えることが確認できました。神経の走行を理解することは手術にも神経ブロックにも非常に有効です。
改めてエコーの精密な画像に感心してしまいました。