うまく打とうとすると、うまくいかない
― 手放したときに、芯に当たる ―
ゴルフをしていると、
不思議な瞬間がある。
「今の、なんでうまくいったんだろう?」
そう思うような一打。
■ 狙っていないときに、当たる
うまく打とうとしていないとき。
結果を気にしていないとき。
ただ、自然に構えて、
自然に振ったとき。
不思議と、芯に当たる。
音も軽く、
感触もやわらかい。
ボールは、すっと伸びていく。
■ コントロールしようとすると、ズレる
逆に、
「ここに打とう」
「絶対にミスしたくない」
そう思った瞬間、
少しズレる。
ほんの少しの操作。
ほんの少しの意識。
それが、
全体の流れを崩す。
■ 手放すという感覚
うまくいくときは、
コントロールしていない。
でも、適当にやっているわけでもない。
準備はする。
意識も向ける。
でも最後は、手放す。
任せる。
その瞬間に、
体が自然に動く。
■ 体が知っている動き
何度も繰り返してきた動き。
その記憶は、体が持っている。
頭で細かく指示を出すよりも、
体に任せたほうが正確なことがある。
むしろ、
頭が入りすぎると、
その流れを邪魔してしまう。
■ ゾーンの入り口
この感覚は、
ゾーンに近い。
考えていないのに、
うまくいく。
無理をしていないのに、
結果が出る。
余計な自分がいない状態。
■ 人生でも同じことが起きる
やろうとしすぎると、ズレる。
うまくやろうとすると、
どこか不自然になる。
でも、
ちゃんと向き合って、
ちゃんと準備して、
最後に少し手放す。
そのとき、
自然にうまくいくことがある。
■ 中庸という感覚
ゴルフは、極端を嫌う。
強すぎてもダメ。
弱すぎてもダメ。
コントロールしすぎてもダメ。
無意識すぎてもダメ。
その間にある、
ちょうどいいところ。
それが“中庸”に近い。
ゴルフは、
力を抜けと言いながら、
集中しろとも言ってくる。
その矛盾の中で、
バランスを探していく。

