2月教室便り | ピアソラの蜜柑

ピアソラの蜜柑

オレンジの街での生活

2022年2月  教室便り77号

 

遅ればせながら明けましておめでとうございます。

1ヶ月もの冬休み、ありがとうございました。

お蔭様で久々にゆっくり休養でき、私の術後の経過もばっちりで

すっかり完全復活しました!

今年も子供達とわちゃわちゃしながら元気に頑張りますっ!

 

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2022年一発目のこども絵画教室はまずはみんなにぐっちゃぐちゃな

カオス化している各自の絵の具箱の整理整頓をして頂きました(笑)

そしてそのままそのついで絵の具を使ってこれから1年間使う予定の

2022年バージョン・神経衰弱カードを作成してもらいました。

各自3セットくらいずつです。カード作成の縛りはナシ。

ひとつだけ条件は絵の具を使うこと。

1時間ほどでみんなのカードが出揃い乾かしてから神経衰弱大会のスタートです!

そこで私はあることに気が付きました。

絵の具を使った為、完全に乾かないまま触ったり動かしたり

裏側にちょっとした絵の具のハネや汚れ、マジックのシミなどがうっすらと

見えてしまっているカードが何セットかあるのです。

同じ子が3セットくらいずつ書いているので同じ色の絵の具の飛沫が

ほんの一点だけ飛んでいたり。本当によく注意して見れば共通点や目印を見出せるし、

気が付くことが可能です。反対にぼーっとしてれば絶対に気が付かない程度の

本当に小さな小さなポイントです。そんなわけでそれを逆手に取り、

すべてのカードを裏返して大会が始まる時に私はみんなに言いました。

「みんなよく聞いてください!この中にはボーナスカードが何枚もあります!

それを見抜けるかどうかが勝負の鍵です!みんな頑張って下さい!」

みんな「えっー!ボーナスカードってなにー!?わかんなーい!」とがやがや。

しかしその言葉で反応のいい子数人は一瞬で私の言葉の意味に気が付き

すごい集中力でカードを凝視し、スタートと同時に早速連続で何セットもゲットする

ぶっちぎりの勝負が始まりました。

私はその様子を見ながら気が付いていない子達に小さな声で言いました。

「みんな今日一緒に作ってみんな初めてやるカードじゃん。

○○ちゃんが取れて○○ちゃんが取れない理由は何?よーくカードを見てみ。

何か絶対にヒントが隠されてるから。」と。

神経衰弱だからといって暗記だけに集中すればいいという固定観念に囚われないこと。

「対象物を常に一方向だけでなく色々な角度から見て観察してそしていち早く気づくこと」

これが出来る子は多分将来どこに行ってどんな仕事をすることになってもやっていける。

それが本当の意味での「仕事ができる」ってことなんじゃないかな?

と子供達を見ていてふと思いました。

 

「あの人は運がいい」とか聞くことがありますが

私個人では「運がいい人」という人はいないと思っていて

何故なら「運」はすべての人の頭上に同じ数だけ

常にくるくると浮遊していると思うのです。

ただそれを常に観察して敏感に察知して

絶好のタイミングで上手にキャッチできるかどうか?

それがその人の「運」なのであってなんの努力も観察も集中もせず、

ただぼーっとしてたらそりゃ自分の真上にある「運」すらもキャッチできないよな、と

思うのです。他人はそんなことに気が付かないし認めたくないから

「あの人は運がいい」という言葉で片付けたがりますが、

それは↑に書いたことが出来る人間のことだと私は思っています。

そんなスキルをアトリエオリーブに通ってきてくれている子供達にはできるだけ

小さいうちから刷り込みたいな、と思った新年でした☆

 

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冬休みの間に教室の大掃除をしました。大規模断捨離や配置換えをし、家全体を使って

かなり広いスペースを取れるようにしました。子供達が各自やることや気分に応じて

好きな部屋を使ってできるようになったので以前よりもソーシャルディスタンスは格段に

取れていますし、マスク・消毒の徹底はしていますが、また徐々にコロナが増えてきて

いるようなのでもしも不安に感じる方がいらっしゃいましたら自己判断でコロナが

落ち着くまでお休みという選択肢をされても全く問題ありません。

きちんと席は確保しておくので遠慮なく御連絡下さい。

 

それでは2022年も元気一杯笑顔一杯でよろしくお願い致します!                                           

 

ミズエ