バレンシアから30キロほどのLLOMBAIという村のお祭りへ行って来ました。
イバンが仕事で折角の日曜日にひとりで退屈しているというサブリーナを助手席に乗せ、
お弁当を持って4人で出発です。
ところで一体なんのお祭りなのかというと・・・、
このLLOMBAIという小さな村を丸ごとあげて中世の時代に戻って、
その時代の人達の暮らしを再現しようというなんとも興味深いお祭りなのです。
テレビも取材に来ており、昨日の新聞や夕方のニュースにも出ていたそうなので
LLOMBAI村周辺は既に車で大渋滞です。
文章じゃなかなか伝わりにくいと思うので写真でいきます。
村人達は皆、中世の普段は博物館で保管されている鉄兜やその時代の服を着て闊歩しています。
道は当然乾いた土ぼこりが舞い上がり、干草でいっぱいです。
馬に乗っている騎士もおり、お付の人が「そこのけ!そこのけ!お馬が通る!」
みたいなことをスペイン語で言う行列が来ると観光客は道をあけなければいけません。
リアル・ベラスケスの時代です。
肉屋にチーズ屋。
手前の白い塊はベーコン。
絵に描いたような肉屋のオヤジ。
ケーキ屋。
なんの飾りもないただ釜戸で焼いただけのケーキだけれど素朴で美味しそう。
巨大バーベキュー。
すごいコレステロール。
鷹やハヤブサを肩に乗せて歩く中世の騎士。
すごい・・・。
こいつはこの間、日本滞在中に富士山の花鳥園で見てきました。
ジャイ子大興奮。
サブリーナ大爆笑。
こんな感じで今、人間の欲があまりにも高じ、
現在崩壊しつつある世界に渇を入れるためのお祭りなんじゃないか?と私は感じました。
有形無形にかかわらず、古き良きこと、モノはさほどなく不便ではあったけれど
人はその日自分達に必要なものだけで満足していた時代。
子供たちは藁を編んで家の仕事を手伝い、小さな兄弟の面倒を見て、
母親はパンを焼き、父親は狩に出る。
そんなシンプルだけど大切なことを村をあげて後世に伝えていこうという試みだったと思います。
なかなかいいお祭りでした。
中世の村人達に混じって
たった1ユーロで地ワインに生ハム、トマト、赤ピーマンのピストをつまみ
小腹も減ってきたのでお弁当を食べる場所を探します。
車で見晴らしのいい山まで登り、カーラジオをバックミュージックにぷしゅっと缶ビールをあけ
アルバロ男爵作のトルティージャを村で買ったきめの粗いごつい田舎パンに挟み、
私作のタコウィンナーとサブリーナ作のチキンナゲットで昼食です。
デザートはメロン。
ジャイ子とサブリーナは食後の運動。
アーモンドの花が咲き始めました。
桜に似ているでしょう?
春が待ち遠しいです。
ミズエ






