暑くてボーっとしている日が続いています。
家の中にいる分には風通しがいいのですが
スサーナ先生から「もう自転車は禁止!」と言われているので
スタジオに行くのに運動のために歩きもしくはバスを使っています。
ボーっとしているのは私だけではないようで月曜日は朝っぱらから
お休みの私に師匠から電話が入ります。
師・「スタジの鍵なくしちゃったみたい~あああ!もうっ!
今からバイク飛ばしてミズエの家に取りに行くわねー。ごめんねー!」
ミ・「あーあー!どこでなくしたの?」
師・「多分タクシーの中。昨夜はかなり酔っ払っちゃったからな・・・。」
ミ・「・・・。」
午後、スタジオに行くとベアが
べ・「ねね、サンティの鍵見つかったのよ。どこにあったと思う?」
ミ・「どこ?どこ?」
べ・「サンティのバッグの中。」
ミ・「・・・・・。」
ノーコメントです。
火曜日の午後は時間になってもベアが待てど暮らせどやってきません。
こんな日に限ってピアスをあけたい女の子のグループが早々と来ています。
ベアの携帯にかけても繋がらないし師匠は昼寝の真っ最中。
銀のマリアが助けに来てくれ店番を頼み、
私はスタジオの隣に住んでいるベアのピソに走ります。
ピンポンピンポンピンポンピンポン!
昼寝から飛び起きたすごい形相のベアが取るものとらず走り出してきます。
べ・「ぎゃあああああ!!!!!寝過ごしたー!!!!!」
ミ・「お客さんグループで待ってるから急いで!あああ!ベア!よだれの跡拭いて!
顔、すごいシーツの線ついてるわ・・・。」
べ・「あああああああああああああああ!!!」
そして水曜日の午後。
私はスタジオの前まで来て
スタジオの鍵と家の鍵を家の中に置いたまま
平気な顔してオートロックの家の扉をばたんと閉めて出勤してきたことに気がつきました・・・。
運悪くアルバロ男爵も外出中です。
ミ・「ああああああああああああああ!!!!!!!!ベア!か、かぎ忘れてきた・・・。
家の中にも入れない!!!!」
ベアは昨日の失態があったので
これで五分五分とばかりに心なしかホッとしたうれしそうな表情です。
べ・「あははー!んじゃー私ここで店番してるわー!」
ミ・「お願い。サンティの家に行ってくる。すぐ戻ってくるねーあああ!もうっ!」
このくそ暑い中私は悪態をつきながらまた来た道をバスで戻ります。
(師匠の家と私の家は歩いて2分の距離です。)
ミ・「サンティ、ごめん・・・。30分のロス。すぐ戻るわ。」
師・「あははーいーの!いーの!これでみんな五分五分ねー。」
師匠は失敗したのが自分だけでないと知り、こちらは明らかにうれしそうです。
師・「あのねー!あのねー!
昨日銀のマリアもバイクの鍵と家の鍵とヘルメットとお財布とバッグ全部家の中に置いたまま
スリッパでバタンってオートロックの家のドア閉めちゃったのよー!みんなおんなじねー♪」
従業員のミスをこれほど嬉しそうに享受してくれる上司は世界中でも師匠くらいなものでしょう。
気を引き締めなければ・・・。
ミズエ