検査結果 | ピアソラの蜜柑

ピアソラの蜜柑

オレンジの街での生活

昨日は先週行った血液検査の結果を取りに行ってきました。


実は3,4日前に病院から

「月曜日の4時50分の予約でまちがいありませんね?」

と電話がかかってきました。

「これはひょっとするとエイズが発見されたのかもしれない・・・」

と一人妄想が先走り、この数日間私は悶々と不安にさいなまされていたのです。


待合室で一時間以上も待たされて中に通されます。


先日も私を受け持ってくれたマルティネス先生です。

口髭を生やし、眼鏡の奥の黒い瞳がとても優しそうな先生です。


先・「おやミズエ、こんにちは!今日は暑いけどミズエは元気そうだね。調子はどうだい?」

ミ・「ドクトル、こんにちは!私は元気満々よ。それよか早く検査結果おしえて。」

先・「まま、そうあわてなさんな。」


私の検査結果の数値をゆっくり読みはじめます。

私は食い入るようにドクトルの顔を見つめ、息を潜めて判決の時を待ちます。




先・「結果は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」




長い間にクイズミリオネアのみのもんたくらいムッときました。




先・「これ以上ないくらい素晴らしく健康体ですっ!」




ミ・「ほんと?血糖値は?血の循環は?コレステロールは?血圧は?」


先・「全て素晴らしい!試しに血圧測ってみよっか?」


ミ・「やってやってー」


先・「下70上110、完璧!」


ミ・「じゃあ、手先の震えとかはどーしてだったの?全ての事柄には原因と結果があるじゃない。

  なんか納得いかない!」


先・「ストレスある?」


ミ・「ノー」


先・「対人関係で神経質?」


ミ・「ノー」


先・「今、不幸せ?」


ミ・「ノー」


先・「・・・・・・・・それじゃ、ただの歳だね。」


ミ・「うっ・・・・・・・」


検査結果は赤血球と白血球のバランスもいいし、血流もきれい、

全て平均的に平均値よりも少なめで理想的。


実は私は3年前の血液検査ではコレステロールに赤信号が出ていたのです。


3年前はちょうどマドリッドからバレンシアへの移住の準備の真最中で、

バレンシアではロベルトの家にずっと住んでいました。

ロベルトはものすごい偏食男で共食いと皆に非難されながらも豚肉しか食べません。

一緒になって豚肉と酒のみを体に吸収する日々が続いていました。


その結果、嫁入り前の27歳のうら若い身で「コレステロールオーバー」という中年の

オヤジのような体になってしまっていたのです。


なので今回はコレステロールもエイズと同じくらい気になっていました。


結果、130~220の安全ゾーン中、私は190でした。

ちなみに3年前は230でした。

それでも他の数値に比べると少し高めな気がします。


希望としてはもう少し下げたいところですが、酒をやめるつもりはさらさらないし、

おいしいものを我慢したくもありません。

食べたい時に食べたいものを食べたいだけ食べたいです。


煙草は2006年初日から一切やめました。

これはいいことです。

だから血がさらさらになったのかな?


マルティネス先生は

「ミズエはまったく何の問題もありませんよ!また来年元気な顔を見せに来てくださいね!」

と笑顔で送り出してくれました。



ぺぺでみんなに検査結果を報告。


ミ・「これで心置きなくビールが飲めるゼ!ひゃっほう!」


ガジェーゴ・「祝いだ!祝いだ!飲めー飲めー!」


パコ・「オレも検査に行かなくちゃなぁ・・・。多分コレステロ-ルの数値は針が吹っ飛ぶと思うけど・・・」


パコ・「まっ、今日は忘れよう!明日は明日の風が吹く!ミズエの祝い酒だー!」


調子に乗ってビール6杯飲んで帰ってきました。


ひょっとして不慮の事故で明日死ぬかもしれないから、無理な我慢をするつもりはありませんが

自分の体を優しく労わってあげることは必要ですね。


健康に感謝です。


ミズエ