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tangible-designのブログ

tangible designは0から1を創り出していくことがコンセプトです。慶應SDMはイノベーション教育をコアにし、その学びを基礎にし0から1を生み出す方法論を自らの体験をもって確立させたいと考えています。
Member Designer: Marina Aikawa  Engineer :Nariaki Konita

皆様、こんばんは。小荷田です。

今日は良いデザインについて書かせて頂きます。
そもそもtangible designが何を目指しているかということをご紹介します。

最近、デザイナーの仕事の領域が広がってきているように感じています。コンセプトの発想から、戦略、実装、市場への投下、スケールまで。これは、成熟した市場ではコンセプトから、ビジネスモデル、製品まで全てが矛盾なく繋がって見えることが大切だからではないでしょうか。濱口さんが言う、デザイン、ファンクション、ストーリーのデザインですね(参考)。

では、デザインがどのようにビジネスに組み込まれているのかを、私の解釈で考えていきます。
今回は例として、モレスキンを見ていきます。モレスキンノートは黒くて丈夫なシンプルな手帳です。これだけに注目すると、ユーザが他のノートではなく、わざわざ3000円出しでモレスキンを手にいれる理由は分かりません。紙の品質で言えば、KOKUYOのノートの方が200円なのにいいかもしれません。この価格差15倍

実際に使っているユーザさんにヒアリングをすると、『なんかいい』、『書くのが楽しくなる』などの意見が出てきます。機能やデザインの視点だけで設計できるとは思えません。

そこへ登場するのがストーリーです。彼らは、販売当初から上手にストーリーを設計し組み込んでいます。モレスキンのストーリーは、ピカソやヘミングウェイが愛用したノートブックであるということ(実際は違うらしい)。そして、できるビジネスマンやトップクリエイターが利用しているというものです。

このコンテキストで考えていくと、ユーザは文化的創造者であり成功したい人が使うものになります。ここに秘密があるように思えます。モレスキンはノートではなく、ストーリーを売り、その世界観をユーザに見せることを商品にしていると言えそうです。

マーケティングに注目してみても、広告を利用せず、書店やロフトなどの特設コーナーを儲け、インテリを狙ってます。大々的に広告を撃たないことでブランドイメージを安くしないねらいもあるのだと思います。

もし、ノートの市場に新規参入する場合、従来型の戦略であればモレスキンのようなビジネスモデルにはならないはずです。

コンセプトから市場投下、ブランディングまでデザインが一気貫通している。
それが、美しいデザインだと私は考えます。こういったアウトプットの構築を意図的に起こす方法論を確立する、それがtangible designの目的です。まだまだ、道のりは遠いですが、精進致します。

では、明日はクラウドファンディングについてのお話です。

参考:濱口秀司氏が語る「ストーリー、意味性」のインパクト 

by tangible design 小荷田