新型コロナワクチン接種の接種年齢は次第に広がり
今では乳幼児も打てるようになっています。
ワクチン接種の時によくある質問として、
「接種後に熱が出るかもしれないので熱さましを出してください」というものがあります。
ここで注意が必要なのが、この場合は自費診療になるということです。
保険診療は、基本的には次のような流れで薬が処方されます。
①発熱や頭痛など何か症状が出現する
②病院を受診する。
③医師が診察をして必要に応じて薬を処方する。
症状があって受診した場合は保険診療が可能なので、医療費は安くなるのですが
症状がまだ出現していない場合は保険診療ができません。
自費診療になり医療費は保険診療より高くなります。
それでも心配だから、薬をだして欲しい!というお気持ちは重々承知なのですが・・
ルールとして理解していただくほかありません。
症状が出ていない時点で、自由に薬がもらえるとなると、国の医療費はどんどん膨れ上がってしまいます。
副反応による発熱がなかった場合には、薬が無駄になる可能性もあります。
これらからまだ症状がない状態での処方は自費診療が原則です。
(人間ドックをはじめ健康診断は自費ですよね)
熱さましはドラッグストアで購入もできますので、副反応が心配な方は事前に購入がおすすめです。
そのほうが医療機関での自費診療で処方してもらうより、費用も抑えられます。
乳幼児の場合は粉薬や座薬をドラッグストアでの購入できないため、受診して処方してもらう必要があります。(発熱してから医療機関を受診すれば、それはもちろん保険診療が可能です。)
水分がとれていて元気があれば、熱さましは必須のものではないですので様子を見ていいと思いますが、熱が続いたりぐったりする場合は、状態そ確認してもらうために受診したほうがいいでしょう。
(副反応かなと思っていて、他の病気だったということもあります。)
それでも事前に欲しいという場合は、自費診療で構わないので熱さましを出して欲しいと伝えておけば、ほとんどの医療機関では処方可能と思います。
ワクチン接種による発熱に不安を感じる方は多く、熱さましの処方を希望される方は多いのですが、自費診療と伝えると驚かれる方も多いため共有させていただきました。
上記ご理解いただけますと幸いです。