赤ちゃんの肛門のところにできものができている
と言う症状で受診する人はしばしばいます。
場所は肛門を写真のような丸い時計に例えると
12時の方向、もしくは6時の方向に
ぷくっと盛り上がったできものがあり、
よく見かけるものとして「見張りいぼ」と呼ばれるものがあります。
(*実際の画像は下記サイトをご確認ください)
この見張りいぼは便秘に伴うもので
排便の時に「うーん」といきむことを繰り返しているうちに
お尻が切れて出血(裂肛)したりするうちに
できものになります。
赤ちゃんの場合は排便する力が未熟で
うまくウンチを出すことができないことがあります。
また離乳食を開始してから便がだんだんと固形になり、
便が出しにくくて痛がるうちにお尻が切れたりします。
原因として便秘が関わっているので、
便を柔らかくする薬を使うなどで
スムーズに排便できるようになっていくとだんだんと改善します。
塗り薬を使ったりもします。
できものなので「手術が必要ですか?」と質問を受けますが
こちらは手術は必要ありません。
ただできものが目立たなくなるまでには、しばらく
場合により数ヶ月かかることもあります。
便を柔らかくするなどで治療するうち、
赤ちゃんは上手に排便できるようになって行き治って行きます。
まずはかかりつけの医療機関で相談してみてくださいね。