指しゃぶりはやめさせるべきですか?

 

という質問をよく受けます。

 

(写真はフリー素材)

 

指しゃぶりによって皮膚があれている子もよく見かけますね。

 

同時に爪を噛んでボロボロの子もいます。

 

指しゃぶり自体は、特に乳児の間は生理的な現象として見られます。

 

自分の体の一部を舐めたり、軽く噛んだりして

 

それはそれで感覚の発達の上では意味のある行動です

 

ハイハイしたり歩いたりするようになると、

 

遊びの範囲が広がり手を他のことに使うようになって減っていき

 

眠いときや退屈なときなど

 

指しゃぶりの機会は限られていきます。

 

不安な時なんかに指しゃぶりを落ち着く子もいるかもしれませんね。

 

このように生理的なものですので

 

3歳までは特別禁止しなくても良いと思います。

 

4歳くらいになると歯並びやかみ合わせの影響を考えて

どのようにやめていくかを考えていきましょう。

 

日本小児歯科学会のHPでも、やめさせていくのは4歳くらいとのことです。

 

 

 

どのようにやめさせていくかですが、

 

3歳頃になるとある程度習慣になっているので

 

「やめなさい!」と言ってもなかなかやめないかもしれません。

 

その対応は人それぞれで、

 

例えば新しい環境などが不安で指しゃぶりするなら

 

その不安をどうやったら軽くできるか?を考えますし

 

寝るときのくせになっているなら

 

例えばお気に入りのタオルを握らせるなど

 

指しゃぶりに代わる行動を与えてあげます。

 

退屈なときには

ニギニギできるゴムボールなんかもいいかもしれません。

 

基本的には不安感をとってあげることや、

代わりの行動を与えるなどを地道にしていくことが大切だと思います。

 

それらをした上でなかなか改善しない場合や、

指しゃぶりによる湿疹がとてもひどい場合

 

とびひなどを起こしている場合には

 

苦味の成分を塗ってやめさせていく方法もあります

マバラバイターストップというものです。(私はこの商品しか知らないです)

 

とても苦いのでこれはどうしてもの手段ですね。

 

どうして指しゃぶりをやめていく必要があるのか説明し、

 

苦味によって本人に意識づけしてもらうところに使う意義があります。

 

なかなかクセになった指しゃぶりをやめるのは難しいですが、

 

お子さんに一番あった方法を考えて見てくださいね。