明日 あさって シアサッテ

明日 あさって シアサッテ

焦らない 無理しない 立ち止まらない

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 片道しか走ってないし、完走していませんが、トランスエゾについて感じたことや経験して得た知識などを書き留めます。
 初めて走って何を感じ、何を考えたか、自分のための備忘録です。
 思いつくままに書いていますので、読み難いと思いますが、今後走ろうと思ってる人の一助になれば幸いです。
 個人の感想ですので、ほかのご意見もあると思いますが、その真偽のほどは自分の目と足で確かめてください。


このゼッケンと共に走りました


 トランスエゾは、宗谷岬から襟裳岬までを14日間で往復するジャーニーランです。
 走る前は、「距離の長いマラソン大会」だと思っていました。
今は、「できる限り自分の足で走る旅」なのだと思います。

 2万5千分の1の地図を見ながら、呼びかけ人の設定したコースを辿り、毎日のゴール目指して走り、自分の足で北海道を縦断する長い旅です。

 1日に走る距離は平均80キロ、60キロ台から100キロまでのバラつきがあります。

 毎日走る中で最も大切なのは、設定された節度時間までにゴールにたどり着くことです。
 時間内に走ってゴールするのが無理と判断したら、自分で交通機関を使って時間内にゴールしなくてはいけません。


 走るのに必要な荷物は全て持って走ります。
 荷物の重さは人それぞれですが、私の場合1日分の着替え、カッパ、ヘッドライト、サプリメントなど3キロちょっとになりました。
 他に水や行動食を持つので、約4キロの荷物を持って走っていました。


ザックを背負って地図を持って


 基本的にゴール節度時間10〜20分後のミーティングで、翌日の地図の配布とコース説明があります。
 分かりにくい所やコンビニ、自販機の場所等教えてくれるので、しっかりメモします。
 ミーティングで得られる情報は、完走のために非常に重要なので聞き逃せません。


 ゴールしてから翌朝スタートするまでの宿に居る間は、集団生活になります。
 洗濯は複数人で協力して手早く済ませ、入浴も風呂場が狭い場合は順番で入ります。
 相部屋の時が多いので、就寝時間、起床時間も合わせます。
 最初は戸惑いますが、慣れれば楽しい大人の夏合宿です。みんなで助け合いながら進んでいくので、連帯感が生まれます。

 宿に着いたら、まず洗濯と風呂。時間節約のため洗濯ネットに入れて複数人で洗濯します。
 洗濯中に入浴すると時間の節約になります。
 節度時間30分前にゴールすると、ミーティング前に風呂と洗濯をする余裕があります。ゴールがギリギリだと、ミーティング後に風呂と洗濯になるので、睡眠時間が削られます。
アイシングとストレッチ、食事を済ませたら、荷物の整理をして、就寝します。
 毎日の疲労の蓄積と睡眠不足が続きます。少しでも回復するために宿に着いたら、寝る時間をいかに長く確保するかを考えて行動します。


旭川のスタートは午前3時


 スタートは遅くて朝5時、早い日は朝3時です。
 スタート時間の1時間以上前に起きて、ストレッチ、朝食、荷物の整理などを済ませ、スタート10分前に宿の前のスタート地点に集合します。
 スタート前に検温とスタート表へのサインをします。スタート表へのサインは、その日走ることの宣言になります。

 B4判の地図が毎日5〜6枚あるので、持っていては日に日に荷物が重くなります。
 そこで、自宅の住所を書いて切手を貼った封筒を6枚持っていき、前日分の地図を毎朝最寄りのポストに投函していました。


 ペース配分や走り方は、人それぞれです。
 前半を早くして後半余裕を持つ人、前半はゆっくり歩いて後半に盛り返す人、いろいろな人がいました。人それぞれ、その時々で自分に合ったペースがあるので、自分のペースを守ることが肝心です。

 自分は、イーブンペースの省エネ走法で進みました。
 スタートして5キロは身体を温めるため、走らず歩いていました。
 ガーミンに3分ごとのアラームを設定し、歩きと走りを3分毎に繰り返しました。足の疲れを極力少なくするために有効でした。
 節度時間は時速5.5kmで行けば間に合う時間設定なので、5kmごとのラップスピードが表示されるようにガーミンに設定し、時速5.5kmを下回らないように走りました。
 時間に余裕があれば、ゴール前5kmは歩くようにしていました。次の日の疲労の残り方が違います。


スタートしてしばらくは歩きます


 5〜8キロごとにCPが設定されています。CPは、コースを辿るための手助けに設定されています。
 分かり難いCPもありますが、CPを探すために時間を浪費したり、見逃したからとコースを戻ったりしない方が賢明だと思います。
 また、コースロストは足も心の削ります。しっかり地図を見て現在地を同定できていれば道に迷うことはありません。
粘りも大切ですが諦めも肝心です。何が自分にとって大切なのかを忘れないことです。
 一番大切なのは、節度時間内にゴールにたどり着くことです。

 北海道といえど真夏の昼間は猛暑となります。最高気温が35度を超えることも珍しくありません。
 早朝の涼しい時間帯に貯金を作り、昼間はその貯金を減らさないように粘る。日が落ちて涼しくなったらペースを上げられるように足の貯筋が大切です。

 最後にスパートして間に合わせると、ダメージが翌日以降に尾を引きます。出来るだけ、余裕を持ってゴールして疲労の蓄積を最小限に留めたいです。
 長丁場ですし、1日ごとにリセットされるステージレースです。その日ゴールすれば終わりではなく、翌日以降も続くことを常に忘れてはいけません。
 早くゴールして、ゴール後の時間の余裕を取るか、ギリギリで良いから足のダメージを少なくするか、残りの日数、翌日以降の距離、疲労の蓄積具合、いろいろ考えてその時々で判断する必要があります。


 荷物はジプロックで小分けにしておくと急な雨でも慌てずに済みます。
 ジプロックは、防水、荷物の小分け、アイシングと利用範囲が広いです。
 荷物を小分けしておくと毎日の荷物整理が楽になり、探す手間も省けます。
 毎晩のゴール後のアイシングは必要不可欠です。足の疲労軽減になり、足の浮腫み防止にもなります。アイシングしないで寝ると翌朝足が浮腫んでシューズが履けなくなることもあるようです。


最後まで、もってくれたシューズ


 シューズは、100キロ程度しか使っていなかったものが、ゴールした時には底の一部が削れて無くなりました。普段、シューズは1000キロ程度は持つのですが、毎日使用していること、疲労で足を引きずって走っていたのが原因だと思われます。


 走っているときの水の確保は、超重要です。水切れは熱中症によるリタイヤを意味します。
 今回はボランティアクルーによる手厚いエイドがありましたが、来年はどうなるか分かりません。数十キロもの間自動販売機さえ無い区間があり、2リットル以上持って走る必要があるかもしれません。
 携帯する飲み物はほとんど水にしていました。スポーツドリンクはベタついて飽きてくるので、水が一番です。しかし、水だけではミネラル等が足りなくなるので、経口補水液のパウダーを携帯して飲んでいました。

 毎日の食事はほとんどコンビニ弁当やおにぎりになります。
 夕食が付いたのは4日目の旭川での中〆会と6日目の美深でホテルのテイクアウト弁当があっただけでした。
 早くゴールすればホテルのレストランで食べることもできますが、遅いゴールでは閉まっているのでコンビニ頼りになります。そして、100kmの日は10km手前のコンビニが一番近いのです。

 こんな食生活では、栄養のバランスが崩れるのでサプリメントで補完していました。
 Holosのサプリメントを小袋に分けて、朝、夕方、ゴール後と飲んでいました。
 各サプリメントの効能については、リンク先のHolosのHPを参照してください。
 朝はCatalyst Cardio PerformanceとCatalyst Conditioning、夕方はCatalyst Chelate Iron、Catalyst Mega B、Catalyst Natural C flavonoid、Catalyst Spirits、ゴール後はCatalyst Recoveryを飲んでいました。

https://holosrc.stores.jp


着替えは1日分だけ持って走ります。ゴールしたら着替えて、その日着ていたものを洗濯し、翌日はそのまま走ります。
行き帰りの着替えは、襟裳岬の宿からゴール地点に宅配便で送りました。
 各日の宿は事前に教えてもらえるので、あらかじめ荷物を送っておくことは可能ですが、発送する時間と手間がもったいない気がします。

 コロナ前は旭川大学の柔道場に雑魚寝するのが恒例だったそうです。寝袋などを事前に送り、スタート前にコンビニで返送したそうです。
 100キロの日なので3時スタート、コンビニに宅配する荷物を持っていく時間を勘案して、起床時間は1時半になっていたそうです。
 今年はコロナのために柔道場が使えないため、ビジネスホテル泊で快適でした。
 来年以降はどうなるでしょうか?
 出来れば旭川大学の柔道場は、今後寝泊まり禁止になってほしいものです。


 To宗谷のスタート地点の襟裳岬は交通の便の悪い所です。北海道民以外は、当日に千歳空港に到着しても間に合いません。
 前日までに到着して朝から1日かけてバスを乗り継ぐか、帯広空港からレンタカーで襟裳岬に行き、To襟裳の人が帯広空港へ乗って帰るのに便乗するしかないです。(1人3500円)。レンタカーの手配や乗り合せの調整などは呼びかけ人がしてくれました。

 ゴール後の宿(猿払温泉)から稚内空港へは、貸し切りバスでした。(1人1000円)
 レンタカー代、バス代などは、現地で名前と金額を書いてた封筒に入れて渡します。

 エントリー代55,000円を申し込み後に振り込みました。高いようですが、1日当たり8千円弱です。走る距離や時間を考えれば安いくらいだと思います。
 宿泊料は、6万円強でした。To襟裳スタートの1週間位前に金額確定通知メールが来たので、振り込みました。
 毎日の食費、洗濯代、氷代などは随時必要です。
 ここまで合わせて、15万円弱でしょうか?
 ほかに往復の交通費も掛かります。
 

 呼びかけ人も言っていますが、完走するのに一番必要なのは知力だと思います。
 自分の走力、体調、その日の天候・気温、コースの距離・高低差、すべてを考えて最適なペースで進むことが最も大切です。
 そして、地図を読めること。道を間違えると体力も気力も奪われます。
 エイドやコンビニでの休息時間を適切に取れることも大事です。休み過ぎてもいけませんが、休憩が少ないと疲労が蓄積し後に響きます。
 道迷いなどのアクシデントがあっても、臨機応変に対応できることが大切です。
 常に冷静に色々な条件からその時にするべき事を考え、前に進み続けた先に完走があると思います。

 100キロ以上の超長距離を走る人であれば、完走する体力や気力のベースは十分あると思います。

 完走のカギとなるのは、
 ゴールしてから翌日のスタートまでにどれだけ回復できるか
 常に前向きな気持ちを失わずに前進できるか
 そして、こればかりは何ともなりませんが、気温や天気に恵まれることだと思います。


ゴールの宗谷岬 この達成感がたまらない



 トランスエゾは、片道でも550キロ7日間、往復だと1100キロ14日間の長距離、長期間になります。エントリー代も高いので、参加するのにかなりハードルの高い大会です。
しかし、そのハードルを越えて挑む意義のある大会だと思います。
 自分の中でまだ消化し切れていませんし、言葉でうまく表現できませんが、トランスエゾを走ることで得られるものは、とても価値のあるものだと思います。
 走っている間は苦しさもありますが、振り返れば楽しくて何物にも代えがたい濃密な時間です。
Stage7 浜頓別~宗谷岬 63.2km 
4時10スタート節度時間16時

 いよいよ最終日だ。
 嬉しいような、寂しいような。少し切なく、充足感に満ちた朝だ。

 恒例のスタート前の集合写真を撮ってスタートする。
 この時、少し涙がこぼれたのは秘密だ。


ゴールはどこ?


 終わってしまう寂しさからなのか、ここまで来た自分への満足感からなのか、よく分からない涙が少しだけ出た。

 しばらくは、みんなで歩く。クッチャロ湖畔で写真を撮り、少し内陸に入るところでガーミンのスタートボタンを押してないことに気づく。1kmくらい進んでいただろうか、この時は「あ~やっちゃた」位の軽い気持ちだったが、後々響いてくる。


直線道路でやらされる^_^


 9kmの直線道路に出る。
 北海道は直線道路が多い。景色が変わらず、どれだけ行っても変化がないという人も多い。
 しかし、時間経過とともに太陽の位置や雲の場所が変わり、牛がいたり、牧草ロールが有ったり、それなりに楽しめる。

 直線道路が終わると海岸線の砂浜に降りて2kmくらい歩く。


梯子で降りる


 固く締まっているので走れないこともないが、傾きが足首の痛みを誘発する。

 かなり遅れてしまったが、まだ20km地点なので先は長い。
 砂浜から上がり、砂利道を経て、舗装路に出る。
 日が出て暑くなってきたが今日は設定時速5.34kmなので焦らず前へ進む。

 昨日の中頓別からのアップダウンで結構頑張ったのが響いているのか、身体全体が重く感じる。足も重くペースが上がらない。設定時速がもう少し早かったらやばかったかもしれない。

 今日の行程の半分のホテル猿払に10時過ぎに着く。今日の宿だが、ゴールは30キロ先の宗谷岬だ。
 今日は朝食がおにぎり1個だったので、ここでホタテのおにぎりを食べる。


美味かった〜


 昨日の夕食は浜頓別のホテルのテイクアウトで、夕食と朝食用に弁当を2つ頼んであったのだが、夕食で2つ食べてしまい、朝食は行動食の残りのおにぎり1個だけだった。

 ホタテ飯のおにぎりでは足りず、この先のセイコーマートでホットシェフのおにぎり2個と饅頭を2つ買い足した。

 今日はみんなのペースが速い。最終日だからゆっくり行けば良いのに、最終日だから完走したくて最初に貯金を作ろうという事だろうか?
 ガーミンで見ると余裕のペースなのになぁとマイペースで進む。

 でも、なんかおかしい。
 35km地点のCPに11時に着いた。
 残りの距離28.2km、残り時間5時間 時速5.64km!!
 なんで?どこで間違えた?睡眠不足と疲労蓄積で回らない頭では分析不能。。。
 後から考えたら、スタート後1㎞進んでからスタートボタンを押しているので、ゆっくり進んだ1㎞分が抜けていたのだ。

 理由はどうあれ、ペースを上げなければ間に合わないのは事実だ。
 しかも、この先に長い上り坂が待ち受ける。

 3分走り3分歩くでは間に合わない。
 アラームが鳴っても走り続ける。足がつらくなってきたら少し歩いて、次のアラームでまた走る。

 前にランナーが見えて来た。先に長い坂道が見える。
 ここは歩くしかない。さっき買ったおにぎりを頬張りながら黙々と上る。


振り向けば絶景だけど

振り向いて見る余裕は無い


 上る途中で写真を撮っている。振り向くと絶景が広がる。しかし、それを楽しむ時間の余裕はない。絶景を心に刻み、坂を上り、下っている途中で雨が降りだす。

 恵みの雨だ。ザックカバーだけを取り付け、雨の中坂を走り下る。
 熱くなった身体を雨が冷やしてくれる。もう一度上って下っていけば最後のCPだ。
 残り4.9km1時間
 ここで、ベテランランナーさん2人と一緒になり、3人でゴールへ向かう。
 
 最後に宗谷丘陵への上りがあるので少し走ろうと言われて走る。
 残りの距離が減っていく、ゴールが近づく。
 左に曲がると最後の上りだ。曲がらずまっすぐ行けばゴールなのだが、ここでわざわざ遠回りさせる。最後まで楽しませてくれる。

 しかし、長い上りだ。ベテランランナー二人は余裕しゃくしゃくだか、先を知らないからいつまで続くんだと嫌気がさしてくる。

 上りが終わり、下り始める。最後に急なくだりがあるから、今のうちに走っておこうと言われゆっくりと走る。

 宗谷岬のモニュメントが見える。派手な色のTシャツを着た集団が見える。
 手を振っている。手を振り返す。

 信号を渡り、モニュメントを右側からぐるっと回りこみ、最北端の地を踏む。
 ゴールゲートでみんなが待っている。
 ベテランランナーさん2人が最後のゴールを譲ってくれた。

 2人がゴールする。


こんなに感動したアーチは無い


 人のアーチができる。職場の送別会では恥ずかしいだけだが、今は誇らしい気持ちで一杯だ。
 アーチを作る人たちの笑顔の中をくぐり、ゴールした。


最高の笑顔


 走行距離520.7km 5勝2敗

 初めてのトランスエゾで上出来だと思う。

 来年は、宗谷岬から襟裳岬へ


 一緒に走ったランナーの皆さん、ボランティアでエイドを開設し支えてくださった方々、各所で応援してくれた人たち、感謝の気持ちで一杯です。
 本当にありがとうございます。

 一人では決して走れなかったし、走ろうと考えなかったです。
 支えられて走っていることを心の底から実感し、感謝し続けた一週間でした。


 そして、呼びかけ人の御園生さん。
 御園生さんがこの常軌を逸した大会を思いつき、開催にこぎつけ、26回も継続してくれたから、私も北の大地を自分の足で堪能することができました。

 CPを含めたコースの設定、宿の手配やスポンサーの獲得、ランナーへの対応、その気配りや盛り上げる力には感服いたします。
 本当に心から感謝申し上げます。
 これからも、体力、気力の続く限り、みそうのうワールドを展開して、我々ランナーを楽しませてください。
 同じ1965年生まれとして、どっちかが死ぬまで楽しみ、苦しみ、走り続けたいと思います。
 今後ともよろしくお願いします。


楽しい旅だった


Stage6 美深温泉~浜頓別 81.5km 
5時スタート節度時間20時

 昨日のリタイヤで3勝2敗となってしまった。残り2日を連敗すると負け越しの危機だ。
 何とか今日完走して勝ち越しを決め、最終日は楽な気持ちで臨みたい。

 しかし、距離80キロ以上で設定時速は5.43キロと疲れた身体には厳しいステージだ。


 昨日は節度時間が22時だったので、ミーティングは今朝のスタート前になった。
4時半にホテルのロビー前に集合して、今日のコースの説明を受けそのままスタートだ。

 まず、びふか温泉の隣の道の駅で昨日の地図を郵便ポストに入れる。
 B4判の地図が毎日5~8枚あるのでそれを毎日ため込んでいると、7日目には30枚以上になる。30枚の紙は結構な重さだ。
 自宅の住所を書いた封筒に切手を貼ったものを6枚荷物に入れておく。毎朝スタート後に最初の郵便ポストに投函する。


朝は涼しく快適

一日中この感じなら良いのに


 スタートが早朝なので国道も車が少なく歩きやすい、舗装路や河川敷、砂利道など変化に富んだ道を歩いて走って進む。
 CPで看板も建物もなく、ただの更地の場所があると事前に連絡があり、大体このあたりかな?と写真をLINEで送る。


何も無い


 20キロ過ぎのセイコーマートが今日のラストコンビニだ。
ゴール手前の1キロのセイコーマートまで60キロ近く食料の調達手段がない。
 60キロ地点にコースから1km外れればコンビニが有るが、そこに寄るには時間と余力が必要だ。


 昨日、リタイヤして休んでいるので足は結構いい調子だ。
 今日で6日目、3日目までは疲労が溜まる一方で足もどんどん動かなくなってきた。
 しかし、身体が適応したのか4日目以降は比較的楽になってきた。
疲れているし、足も痛いのだが、朝になると結構回復しているし、走っている最中の足の痛みは酷くならず、麻痺して感じなくなってきたのか?
 人の身体というのは不思議なものだ。こればっかりは経験してみないと分からない。

 セイコーマートでおにぎり4つと饅頭1個を買い、おにぎりを食べながら先へ進む。
 日が出てきて暑くなってきた。今日はこれまでで一番暑くなるという予報だ。
 照り返しのきつい舗装路を黙々と進んで、天北峠を越える。

 水が切れそうになると、ボランティアスタッフのエイドが現れる。
 助かった~と水を補給してもらい。立ち話もほどほどにコースに復帰する。


エイドで補給


 時間もスピードも無い。止まる時間は極力少なくして距離を稼がなくてはならない。

 5~6kmごとに設定されたCPを拾いながらゴールに向かって距離を稼ぐ。
 気温は36度を超えているようだが、風が吹くと涼しく感じる。影を選んで少しでも体を冷やそうと試みる。


1000kmって一辺で走る距離?


 アルティメット1000kmの場所にたどり着く。宗谷岬から襟裳岬を折り返しここまで1000km。
 今年のアルティメットの完走者はここまでたった1人だ。過酷なチャレンジだと思う。毎日ゴールするたびに今日で終わりだと言っている。でも、何とかここまで走り、歩き繋いでいる。
 その精神力、体力、走力に毎日感動している。
 今日も今のところ後ろにいるが夕方になるとペースを上げて追いついて来るはずだ。
 今日は何とか粘って一緒にゴールしたい。

 中頓別の町に16時頃にたどり着いた。1kmコースを外れればセイコーマートがある。でも、この先アップダウンの有るコースが20キロ近くあり、時間の余裕もない。


襟裳岬から3度上がりました


 最後の5kmを歩けるようにペースを上げて前へ進む。
 4~5人のランナーと前後する。みんな必死だ。
 日が落ちて暗くなって来たので、ヘッドライトを着ける。

 最後のCPを超える。残り4.4kmで58分。あとは歩いて大丈夫だ。
 いつの間にか、アルティメット完走継続中のランナーが追い着いてきた。
 かなり辛そうだが、足取りはしっかりしている。

 ゴール手前1㎞のホーマックに氷があるとLINEで情報が入った。アルティメットのランナーには先に行ってもらい、氷を買いに店に入ると残り3袋。
 一緒に5人いたから、みんなで分ければ良いやと買い占めた。

 好事魔多し、欲をかいちゃいけない。
 1袋1kgの氷を3袋。3kgの増量はキツカッタ。。。
 ヨチヨチ歩いてゴールを目指す。

 ゴールしたのは19時59分 1分前だった。


夕食はテイクアウトの弁当