人の出会いもまたそうであろう。
意志の力で、より良い人と巡り合えるというものではない。
願えば叶うというのなら、これほどわかりやすい世界もないのである。

願ってもどうにもならないことが、世界には溢れている。
意志や祈りや願いでは、世界は変えられない。

このことは絶望なのではなく、希望なのである。


すべてが決まっているのなら、努力なんて意味がないはずなのに、彼は言うんだ。
"だからこそ"努力が必要だと。

〜スピノザの診察室 夏川草介〜



数ヶ月前に新しくオープンした小さな本屋さんで紹介して頂いた本を、ようやく完読できました。


サラサラっと流し読みしただけなのでまた読み直します。


読書は好きだけど小説は読むのが苦手でなかなか進まなかったのですが、途中まで読んでしばらく月日が経ってから開いてもこの本は内容を覚えていて自分でもビックリ。

完読したら書店員さんに感想を伝えたくてチビチビとページをめくりました。



映画になったらいいなぁ。

この記事をアップした後に調べたら映画化されるとの事でした。


病と生死と向き合う1人の医師と哲学者スピノザの言葉と、時々出てくる和菓子。

そして京都の街並み。


なぜ書店員さんがオススメして下さったか?その理由は本を読んでわかった気がします。

ご紹介がなければ手に取らなかったでしょうから、出会えて嬉しいです。