先日、関心領域という映画を観て、本棚からV.Eフランクルの本を2冊取り出して読んでいる。

フランクルはオーストリアの精神科医であり心理学者そしてホロコースト生還者である。

夜と霧には収容所での体験が綴られている。



関心領域に出てくるヘス所長一家の"無関心"は、とかく恐ろしいものであったが、フランクルの本を読むと収容所の被収容者においても"無関心"という状態があり、やむを得ずそうなってしまった無関心も人の心を蝕んでいるように感じた。


しかし"無関心"という言葉で全てを表せるものではないし、複雑なものを片付けられはしない。



フランクルの本を読みながら収容所での出来事に眉をひそめてしまうのだけど、それと同時に希望を見出していて、フランクルに敬意を持った。


これからいろんなことが起きるだろうし

いろんな人がいろんなことを言うだろう。



だけど大丈夫。


私はそう感じた。



ジョジョラビットという映画にリルケの詩が出てくる。


すべてを経験せよ

美も恐怖も

生き続けよ

絶望が最後ではない



醜くそして美しく生きる。


命が尽きるまで、ただ生きようと思う。


何者もいつかは死ぬのだし何が原因でどうなるかなどわかりはしないのだ。




いまここで、わたしはわたしの出来る事をし、1秒でも多く笑う。


花、好きな歌です。