おさむの書

おさむの書

いち医学生から研修医、そして一人前の医師となり地域について考えていくブログ

緊急事態宣言が解除されてはじめての週末を迎えました。

 

緊急事態宣言の解除=宣言が出される前の世の中に戻る わけではないのに、分かってて新しい生活に切り替えができている人そうでない人とが混在し、そんな中でSARS-CoV-2は広がっていくんだろうな・・・。

 

緊急事態宣言による国民の自粛生活は確実に成果が出ており、おかげで医療崩壊もなんとか大きな問題にならない状態でおさまり、様々な資源のキャパにある程度余裕ができてきた。経済への影響は計り知れないが、医療崩壊で救えない命を見捨てる現場がおきなかったのは非常にありがたく、精神衛生上まだまだ医者を続けることができそうです。

 

うまくいった医療の反面、打撃を受けた経済の方面からは今の段階になって「そもそも緊急事態宣言は必要なかった」という声が上がっています。具体的内容はそれぞれニュースサイトの検索でご覧ください。

 

 

前回のブログでも書いたが、緊急事態宣言の意味は医療崩壊の防止であったと考えている。

 

だから、その目的は達することができ、それが不要だったって話は後出しジャンケンじゃんって思う。

 

 

 

 

 

この状況、実は我々麻酔科医の仕事に非常に似ている。

 

 

麻酔科医は、手術中執刀医の先生のために患者を眠らせ、痛みを取り、仮死状態と例えるのは正しくないのかもしれないが元気で歩いてきた患者をあえて人工呼吸管理(時に心臓を止めたりもする)などの超重症状態にする。今は麻酔の薬も便利なものが増え、機械も発達しており、麻酔は非常に安全に行えるようになった。でも、100%がないのがこの医療の難しいところ。患者の合併症によっては30分以下の短い手術でも最難関クラスの麻酔になることだってある。反面、12時間を超える長時間手術でも、いつでも指導できる環境下にあること前提で、医者になって間もない研修医に麻酔を任せることだってできることもある。それが、事前にある程度予測できる場合もあれば、予想外なことが突然起こることもある。麻酔において予想外の出来事ってそのまま患者の命の危機でもあることが多い。しかも、その危機に気付けるかというのもポイントで、経験がないとその生命の危機に気づけないことだってある。

 

多くの手術において、麻酔的には大きな問題無く終えることができる。

 

それを見て、たまに外科の先生が「俺も麻酔できるよ」「自分たちでも麻酔できるんだけどね」という先生が未だにいる。

 

内心、そんなことないんだけどなぁと思いつつも、手術中の麻酔記録からはそれを提示することができない

 

 

トラブルが起きる前に対処し、何事もなかったかのようにすることが麻酔科医の仕事。

 

 

 

ある日、とある患者の手術が予定されたのだが心臓の状態が悪く手術をするためには使う薬や麻酔法をとても工夫しないといけない症例があった。

 

執刀医の先生の『この患者の手術をしたい』という要望に、合併症があってできませんorより高度な専門施設でって言うことは極稀である。しかし、誤解されたくないのだが、麻酔を受ける患者って大きな病院だろうが地方の病院だろうが関係なく『なにか起きる』ことってあるのだ。例えば、一番起こしたくないかつ予想できない合併症の一つにアレルギー(薬物に対するアナフィラキシー)があるが、いつでも目の前で起こす可能性はある。麻酔に関しては使用できる薬の種類も限られていて、手術麻酔をしている病院の多くはそれが揃っているので、麻酔が原因で「できません」ということは少ない。あるとしても、心臓や肺が悪くてPCPSという特殊な装置が必要だったり、手術の道具だったり、患者の状態の立ち上げのためには術後の集中治療管理が必要になるといったチーム医療的な理由でことわることはあるが・・・。

 

このときも、執刀医の先生の手術計画に沿って、麻酔側からできることをやって手術は問題無く行うことができた。これまで1例しか経験したことがないこと(しかも指導医つきっきりでしたことしかなかった)を工夫して行った。普段しないことなので、周りでサポートしてくれた看護師やちゃんと薬を採用してくれていた薬剤部、万が一に備えてくれた工学技師さんなどなど多くの方の協力のおかげで、いつも通り何事もなく行えることができた。

 

でも、イコール大丈夫だったという話にはならない。思ったより患者の状態が悪くなかったというのではなく、事前にリスクを評価した上で最適と思える方法を専門家として選択し、幸いにも大きな事が起きずに無事に終えることができた。人生で2回目、一人でやるのははじめてというどちらかというとギリギリの橋を渡った。でも、そういう状況への対応力を教育してくれていた指導医の先生に本当に感謝。こうして一つ、地域の命を救うことができた。

 

 

 

 

実は麻酔科医って、こんなふうに手術の内容や患者の状態によってすっごくすごく工夫して麻酔をしている。また、何も置きないだろうと思っていても予想だにしない事が起きることもあり、それに対してもいち早く対応している。結果、何事も起きなかったもしくは患者の状態に大きな変動がなかったという麻酔記録が残される。

 

だからといって、麻酔は誰でもできるってことにはならない誰でもできるかのように見せかけているだけ。

 

 

 

 

 

今になって、「緊急事態宣言は不要だった」というよくわからない専門家の人が言ってたりする。医療に関しては素人なので少しは勉強しているかと思いきや、感染者や日本での死亡率といった数字でしか物事議論できていないし、人の命がかかってる以上ある程度医療の専門性は必要なのに。緊急事態宣言が不要だったと思えるというのは、新型コロナウイルス感染症対策について感染症の専門家(SARS-CoV-2の専門家ではありませんよ。そんな人世界中どこにもいませんん)が善意で指針を出してくれたおかげ。もちろん、政府との話し合いの下だから、政治や経済のために、医療的には正しくてもある程度妥協した部分も多くあるのだろう。そんな中でも、一旦は緊急事態宣言が解除される状況まで持ってくることができたのはこういう有志の専門家の大きな貢献あってこそ。

 

 

 

大事に至らなくてよかったですね。

 

まぁ、緊急事態宣言不要論が出てきた事自体が、緊急事態宣言の成果と捉えてもいいだろう。

 

 

ブルーインパルス等、医療者向けの感謝の言葉が多くありますが、宣言を守って感染対策の行動をとって協力している国民一人一人のおかげもある。お互いにお互いを称え合いましょう。自分も頑張ってる。あなたも頑張ってるよね。みんなで頑張ろう。

 

一人でも多く、”みんな”と言えますように。

※本日の内容は私個人の意見であり、所属機関や関連団体の意向とは全く関係ないことを予めお断りしておきます。

 

 

本日、政府により発令されていた緊急事態宣言が全国で解除されることとなりました。

 

5月の大型連休を終え、政府や専門家会議から、いわゆる新しい生活様式の提示がされ、それぞれの日常(以後、アフターコロナと表現します)を送っていることと思います。

 

すでに私自身の配信動画や、ZOOM会議などでは話させていただきましたが、全国で解除されたタイミングであらためて、個人的な今回の緊急事態宣言とは何だったのかを記しておきたいと思います。

 

 

新型コロナウイルスが世界的流行になる前の社会は、サラリーマンの働き方改革、情報インフラの整備、VRやARといった技術の進歩など、実はアフターコロナにも通ずる基盤が普及しつつありました。しかしながらいまいち必要性に欠け、普及するに至らなかった。

 

そこにやってきた、いわゆる“コロナ禍”(ころな「か」と読むらしいですね。最近知りました笑)。

 

日常的にあるコロナウイルスの仲間ではあるが、一応は未知のウイルスの出現に、人類はこの感染症と戦っていかなければならなかった。

 

感染症との戦いに勝つには二通りある。

 

 

力づくで勝つか、そもそも戦わないか。

 

 

力づくで戦ってって勝つという戦略には、創薬や予防も含んで良いと思うが、基本的には強い物が勝ち残る弱肉強食の世界、生物学的には種の選択である。勝ち残ったものは免疫を獲得し、生き残って行く種族だ。強いものが勝ち残る世界

 

自然界にとっては当たり前のことでも、なぜか人間はそれを受け入れ難いどころか、そう明言すること自体を避ける傾向がある。

 

 

だから、外出の自粛、社会経済活動の縮小といった「そもそも戦わない」戦略をとった。

 

正直これは、戦争においては時間稼ぎでしかない。

 

幸い相手はウイルスだ。宿主なしに存在し続けることのできない敵だが、我慢比べで自滅を待つにはあまりに戦う期間が長くなってしまう。

 

 

この緊急事態宣言による自粛は、効果があったことは誰の目にも明らかだろう。新型コロナの潜伏期間は2〜12日と言われている。感染初期の無症状期や、軽症例では上気道でのウイルス量が多く感染性が高いという結構頭のいいウイルス。重症度が高く、自滅して短い期間で終息宣言が出されたSARS(重症呼吸器症候群)とは違って頭がいい。というか、そういう頭のいい変異をきたした種が淘汰されず生き残ってきたという言い方の方が正確だろう。

 

今回の緊急事態宣言は、新型コロナがなくなることが目的ではない。奴は頭がいいので、敵の全滅を目標にしていてはいつまで経ってもこの戦いは終わらない。理想を言えば、治療薬あるいはワクチンの開発ができてから解除もいいだろうが、やたら薬害で騒いだり反ワクチン派が元気で先進国の中では類を見ないワクチン後進国の日本において、国も治療薬やワクチンの承認には慎重になるだろう(全て国民が選んだ道なので、そこは耐えるしかないよね)。

 

今回の緊急事態宣言の目的は、医療崩壊の阻止とそのための時間稼ぎだったと個人的には思っている。

発熱や咳嗽といったなんの変哲もない上気道感染症(いわゆる風邪症候群)に対して、ウイルスのPCRをするという非常にレアなケース。しかも相手はRNAウイルスときたもんだ。この検査とその結果の解釈には様々な意見があるが、当時、確定診断を出せる方法はそれしかなかった。基本的には飛沫感染・接触感染であるため特段珍しいものでもないが、医療機関での管理はなぜか、結核実習でしか出番もなく日常診療でつける機会の非常に少ないN95マスクが登場し、病院運営にとっては非常に負荷のかかる完全陰圧室での管理が提唱された。そんなの、各都道府県どれほどのキャパがあるんだよ。しかも、臨床経過としては8割の人が軽傷でそのまま治っていく。そういう人に対しても、各病院数えるほどしか用意されていない感染病床が埋められるので、一気に感染病床のキャパを超えた

 

 

わずか数%だが、重症化する症例もあり、膜型人工肺=ECMOも施されることになった。その管理には集中治療室が必要で、そもそも集中治療室につき1床あるかないかの陰圧管理可能な感染病床、しかも構造上、防護具の着脱を行う前室が設けられていなかったりすることもあり、1例入るだけで他の集中治療室入室患者を断らなければならないもしくはトリアージをかけなければならない事例も出てくる。自治体にもよるだろうが、集中治療室を持つ病院は、地域医療の最後の砦を担っている場合も多く、これまで助けられていた患者が助けられなくなる事態に陥ることが容易に想像できた。これは、患者や家族の感情もそうだが、診療にあたる医療スタッフにかかるストレスも非常に大きくなる。この状態はもはや医療崩壊と言っていい。

 

今だから言えるが、大分県の場合は8つの感染症指定医療機関のうちECMO管理ができる集中治療の病床数は0であり、感染症の指定を取っ払った集中治療室で完全陰圧でECMOに対応できる病床数は1しかなかった(がんばって2)。感染して重症化を防ぐと言うのは難しいのすると、そもそもかからないようにしてもらうと言うのが実は一番現実的だった。でもそんなの言うと別な意味での不安を煽ることになるので当初はネット上でその事実を呼びかけることはできなかった(直接は言いまくってたけど)。大分県はなんで!?って、そんなの知りませんよ。だから研修医の人は今回、いかに人工呼吸器管理ができる医者が大切で、全身管理(全身臓器の評価)ができる医師が科を問わず求められていると言うのが分かったと思うので、麻酔科・集中治療の研修をお待ちしています。

 

 

話を戻そう。

 

そして感染防護具は底をつき、道具を流用するなどして周りの日常診療にも支障をきたし出した。手術ガウンの在庫がなくなり、病院で手術ができなくなるという最悪のシナリオも、起こりえた。

 

 

こういった、医療崩壊を防ぐことが、今回の緊急事態宣言の目的だったと自分は思っている。

 

それに加え、未知のウイルスに対して様々なことがわかってきてより良い対策も時間が経つにつれて明らかになってきた。

臨床経過はもちろん、感染様式や重症化リスク、肺炎にもタイプLとタイプHという異なる病態が存在することが明らかになってきた。

 

幸いにも、患者の8割を占める軽症例は2週間前後で退院をして病院のベッドを開けることができる。その状態にまで持っていく必要があった。

 

 

さらにもう一つは、国民一人一人の「変化」のための時間稼ぎであったと言っていい。

 

 

コロナ禍以前より、技術的なバックグラウンドは整いつつあったがいまいちそれについていくことができなかった。必要にかられなかったからだ。だが、新型コロナウイルスの大流行で、社会経済活動は極端なくらい抑えられ、外出自粛やテレワークといった変化を余儀なくされた。飲食店は持ち帰りやデリバリーと言った新しいサービスへの柔軟な対応を余儀なくされ、接客を伴う飲食業はWeb飲み会やオンラインでの接客、課金と言った新しいビジネスモデルを考案し、順応していく必要があった。

情報の地域差がなくなっており、この緊急事態宣言下での新しい生活への適応は、個人・団体ともに適応のスピードは非常に大きな差が生まれた。東京が1番ではなく、地方の飲食店の方がいち早く新しいビジネスモデルを取り入れたりできていた。もちろん、それができずにただただ耐え凌いだパターンもあり、政府による緊急事態宣言が解除された今、社会は大きく二分されるのではないかと思っている。

 

外出自粛は、接点を断つという究極の極端例である。そんな中、いざやってみて結構いけると思えた点もあるだろうし、逆にオンラインでなくリアルでの良さをますます実感し、その大切さを再認識できたこともあるだろう。緊急事態宣言解除後は、リアルに接点を持つことの感染リスクを考え、利益とのバランスで社会生活がどうあるべきかを考える必要がある。これは、元の生活では決してなく、まさにアフターコロナな社会だ。

 

 

“新型コロナウイルス”って何さ?

でも書いたが、あれから1ヶ月経っても自分の疑問は解消されない。

つまり、自分の中にはまだ新型コロナウイルスってただの風邪説が完全に消えてなくならない。

もちろん、血栓傾向だったり肺炎に異なる2つのタイプがあるというのは特徴的ではあるが・・・。本当に“新型”なのか、これまで未確認だったのが技術の進歩により捕らえられるようになっただけなのでは?という考えを完全に否定できないでいる。

 

でも、だとしたらただの(あるいは少し特殊な)風邪に対してここまで経済的に縮小して社会生活に多大なる影響を及ぼし、一部で自殺者や誹謗中傷、スポーツイベントの中止などここまでやったのかと思うとなんとも言えない感情になってくる。

 

 

 

 

ともかく、新規感染患者もゼロではないが一時期のピークは超え、さらに医療資源にも多少は余裕を持ち徐々に通常の診療活動ができるようになってきつつある。時間をかけただけあって、様々な対策も取れるようになって、時間稼ぎの間に十分準備を整えることができた。

 

 

 

緊急事態宣言が解除され、乱暴な言い方だが知事の権限がなくなった。

 

 

これから先は、一人一人が考えて、変わって、コロナとともにアフターコロナの社会を生きていく必要がある。

 

これからも徐々に、新型コロナウイルスの新しい情報が明らかになってくるだろう。情報を解釈するには多少の知識も必要だし、科学の世界では物事を論理的に考える思考力も必要だ。

 

多少の知識に感じては、自分も情報発信をしていきたいので今後YouTubeで動画配信を考えている。

新型コロナに関してはパンデミックと同時にインフォデミックも指摘されてきた。いまだに、医学的に正しくないことや公衆衛生や疫学的に非常識な情報が平気でテレビや一部メディアで報じられ、分からない人は混乱して何を信じていいか分からなくなっている。そういう不安に付け入ろうという民間療法も散見するようになってきた。

 

正しく情報を判断し、行動変容をしていくために。

 

 

緊急事態宣言解除後のアフターコロナの社会を生きていこう。

 

 

 

いずれ、第二ははやってくる。その時、これまでの教訓をもとに人は行動できるのだろうか。

 

 

コロナが収束するのはいつかと問われると、自分は感染者が出たとしても過剰に反応せず普通に治療していける社会になった時と考える。ざっくり言うと、自粛警察が居なくなった時と言ってもいい。

 

 

結局このウイルスとの戦い、戦う相手はウイルスではなく人だったような気がする。

※情報取り扱い注意。本記事の内容はあくまで個人の見解であり所属機関や関連機関の意見とは無関係であることを予め断っておきます。誤解されるリスクをわかっておきながらも、情報を正しく解釈・理解してくれる方向けに記事を書いていますのでご理解をお願いいたします。よければ過去の記事も読んでいただけるとうれしいです。

 

 

 

 

 

去る5月4日。

政府、および専門家会議の方から、引き続き全国対象の緊急事態宣言を5月31日まで延長することが宣言されました。

 

 

みなさん、実はなんとなくわかっていたのではないでしょうか?

 

 

僕なりに、この新型コロナって一体何なのか中間整理がついてきた感じなのでざっくりですが書いていきたいと思います。その根拠や証拠となるデータはここには示しませんが、おいおいYouTube配信でやっていきたいと思います。

 

 

 

この新型コロナは、ざっくり表現すると「新しい社会へ変わるきっかけになった」と思っています。

 

近年、ネット環境のインフラが整備され、動画配信サービスも充実し個人が番組を作りそれで収益を出していく時代になっていた。就労に関しても、働き方改革やテレワーク、国が副業を推進するなど社会は変わりつつあったがひとりひとり足並みは揃わず、やってる人はやってるけど変わらない人は変わっていない状態が続いていた。

 

 

そんな中、世界的流行が確認されたSARS-CoV-2、通称新型コロナウイルス。様々な情報が行き交う中、国内ではワイドショーでいわゆる専門家が人々の不安を煽ったり偏った情報を流す中で、SNSにはデマ情報が流れ、それも修正するような動きもありながらも正しくないテレビの情報やSNSを信じた人たちが医療機関にあふれ、病院機能を圧迫しだした。ここ2ヶ月で、コロナのおかげでいつもだったら助けられた命が助けることができなかった例がないことを望む

 

情報収集方法は様々だ。テレビも民放、NHK、ローカル情報番組。SNSは匿名のものからそうでないもの。情報発信ツールとしてのYouTubeやTwitter、TikTok、各種ストリーミングサービス...。実は社会の水面下でこっそり温められていた様々な技術が、一気に花開いた。これは当然、個々の情報感度によってピンからキリまでの格差が発生することになった。

 

そんな社会になりつつあったんです。

 

 

 

政府が全国に緊急事態宣言を出したことで、否応なしにその変化を起こさなければならない事態に国民は追い込まれた。

 

大型連休の外出自粛。社会経済活動はギリギリかアウトの瀬戸際で維持された。

 

 

 

これは、変わる新しい社会へのリハーサルだったと思う。

 

 

大切なもの、必要なもの たくさん見えてきたと思います。

 

 

 

目的が達成されれば、手段なんてどうでもいいんです。Web会議やテレワークってまさにそれ。

 

 

一見、5月6日までって言われると、そこで解禁になればもとに戻るように感じたかもしれない。

 

 

 

 

もとには戻らない。

 

 

 

SARS-CoV-2は、なくならない。ひっそりと社会の中に存在し続け、人類は共存していくべきだ。

 

 

特効薬やワクチンの開発が待たれるが、そもそもワクチンは年単位での時間がかかる。

 

特効薬も、どのような機序でSARS-CoV-2に効く薬が開発されるかわからないが、相手はRNAウイルスだ。あの、複製の際にずさんでエラー起こしまくるのにそれが修正される機能を持たないリボ核酸をゲノムに持つウイルス(単体では生存できない存在)だ。あれほど、様々な分子生物学的機序で薬が開発されたインフルエンザウイルスだって、毎年ワクチンを打ってるがかかる人はかかるし、ワクチンは予防よりは重症化を防ぐものってそろそろみなさん共通認識を持てているのではないでしょうか。特効薬も、一種のウイルスに対しここまで多種多様の抗ウイルス薬が開発されている種族は他にない。そのインフルエンザでさえ、タミフルやゾフルーザのように社会問題になったりしている。

 

現在、世界的に、発熱や咳嗽といった通常の風邪症状に対してウイルスのPCRを行っている異常状態。

 

じゃあ、その他のウイルスを調べてみたらどうなんだろう?

 

 

新型コロナウイルスって、新型?

 

むしろ旧型ってわかってるの?

 

コロナウイルス族の他のPCR溶かしてみたら実はSARS-CoV-2に限ったことじゃないことがわかったりしないのだろうか。

 

 

かぜ症候群の約8割を占めるライノウイルスに関しては血清型が100異常ありもうすでにその治療や予防は諦められている。

 

同じ感じなんじゃないの?

 

 

 

 

だったら、特効薬やワクチンの開発を待つのは現実的ではなくこの社会で生きていく方法を考えていかないといけない。

 

 

 

この、新型コロナウイルスの感染拡大に際して取られた緊急事態宣言の先の社会(以下”新しい社会”とします)で生きていくにはどうすべきか。

 

 

 

まず、今世界中にSARS-CoV-2の専門家はいない。誰も見たことないし、何か知らない。

 

 

そこは皆、共通です。

 

 

その大前提で、医学教育を受けて感染症の知識(細菌やウイルス、治療などについて)の基本を持った医療者がまずはスタートダッシュを切った。

 

徐々に、未知だったSARS-CoV-2の実態がつかめるようになって、その都度情報をアップデートしていった。そのアップデートされた知識にその都度適応していっているのだ。

 

多分、この2ヶ月で国が回したPDCAサイクルは相当なものだったと思う。

 

 

専門家は、その都度PDCAサイクルを回し、その時点で最新の治験に則って最良の方法をとっていった

 

PCRしろしろ!だ、4日間の制限を設けるなだ、熱は37.5度の規制を取れ!!

 

ほ〜ら、やっぱそうしたじゃん。遅いんだよ

 

 

 

違う。

 

 

 

一番防がなければならなかったのは医療崩壊だ。

 

 

そのため、最初の段階ではトリアージをする必要があった。だから軽症者は自宅で様子を見るよう言われた。

 

 

次に、感染拡大がある程度抑えられ、初期の患者が次々と退院できるようになり医療資源が維持できるようになった。集中治療の領域ではCOVID-19の肺炎にはType LとType Hと2つの異なる病勢があることが分かってきた。時を同じくして、自宅療養をしている患者の中から重症化する症例も見受けられ、患者管理の手法をアップデートさせてきた

 

 

トリアージとは、災害医療でよく活用される考え方である。

 

 

マンパワーを含めた医療資源が限られた中で、個人個人の症例でなく集団利益を最大化できるように選別を行うのがトリアージだ。

 

今の医療のレベルから行くと、最規模災害で出血多量、意識や呼吸をしていない患者も全力を尽くせば救命は可能だ。しかしそれには多くの医療資源が費やされる。それ一つに集中してしまったために、より軽いレベルの医療で救える患者を複数人が救えなくなるというのを避けたいのだ。

 

 

 

この2ヶ月、集中治療という医療の最後の砦を守る立場で日々ヒヤヒヤしながら患者動向に目を凝らしていた。

 

 

政府の通達、修正は 今の社会背景を踏まえたその時点での最適解だったと感じている。そう信じる。もちろん、政府や専門家会議が持っている情報と自分では大きな差があるので、それ前提であったとしてである。

 

 

 

 

 

そして、5月6日以降の話。

 

未だに自分は、SARS-CoV-2って風邪ウイルスじゃね?って説が拭いきれない。それ前提に立つと、根絶なんて無理になるのでウイルスとの共存の話になってくる。

 

 

新しい社会ってどんなのか?

 

 

 

 

 

未知のウイルスに対して、ごくごく簡単な基礎知識を基盤において、その都度アップデートされる知識を得て、その都度行動変容をできる人が生きる社会。

 

 

 

 

これに尽きると思います。

 

 

 

 

だから、一言これで良かったんだと思います。

 

 

 

 

 

でも今回、情報に関して本当に格差がすごかった。新しい情報を仕入れるのにごくごく簡単な知識の基盤も必要。

また、情報をアップデートしてそれに対応した行動をとっていくのも難しいのかもしれない。

 

 

『新しい生活って、わかんないよ〜〜〜!!

 

 

 

そういう人に対して、専門家会議が提案したのが

 

いわゆる「新しい生活様式」というやつだ。

 

 

 

文章をよく読んでください

 

○5月4日、新型コロナウイルス感染症専門家会議からの提言を踏まえ、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を具体的にイメージいただけるよう、今後、日常生活の中で取り入れていただきたい実践例をお示しいたします。

 

として例を示したに過ぎない。

 

あくまで、感染拡大を予防して生活を新しくしてください と呼びかけているだけだ。

 

正しく、新しくできる人はそれでいい。

 

具体的に提示してほしいという人向けに発信された、あくまで”例”である。

 

 

 

 

 

 

だから、細かすぎるとかそこまで管理されたくないとか、そういう批判は完全に的はずれである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも、緊急事態宣言を宣告された時点で、各都道府県知事の権限が大きくなった。

 

 

 

だから、各地方の感染拡大だけでなくコロナと共存して社会機能を維持する方針各知事に委ねられたのである。

 

 

 

ここで、知事の手腕によって格差が生じてしまっているが、それを選んだのは県民のみなさんですからね という話。

 

 

 

 

 

ちょっと今回は、具体的な治験やデータを提示せずに話を勧めたのでモヤッとした話になりました。

 

 

 

この連休で、SARS-CoV-2の解説スライドを作成して、超大作ができました。まさしく、「基盤」を作るお手伝いができればと思います。

 

YouTube配信を行っています。

 

closedな場での講演依頼もあって、早速役に立ちそうです。

ぶっちゃけ、必要な感染症の知識からウイルスの話、PCRや治療薬についてなど幅広くスライドに下ので超大作です(めっちゃ疲れた)。投げ銭、お待ちしています(笑)

 

 

 

 

※私事ですが、iPad Pro+Magic Keyboard の組み合わせでブログ書いています。

これまで出張時に何度かiPad更新は試みて来たものの、ドラッグで範囲指定してのフォント協調などがやりにくかったのですが、新しいiOSになって果たしてどこまで快適になったものか(ワクワク)

 

 

Facebook、Instagramでは告知しまくりましたが、CoroRunでのストリーミング配信出演の経験がきっかけになって新型コロナの情報発信番組を昨日配信しました。

 

 

政府からの緊急事態宣言が発令される前から、県から不要不急の外出や三密を避けるよう要請が出ていてそれを守った生活をずっとしていて、必然的にSNSで繋がりを確認する機会が多かった。

InstagramのストーリでのLive配信で何気ない小噺を配信するようになってから、後輩のつてでつながりもでき、「新型コロナってどうなんよ?」という話をすることがちょくちょくあった。

 

 

以前の記事で、CoroRunに出演するきっかけは書いたと思うが、CoroRunでは登壇者はZOOMで入って、それをYouTubeLiveにストリーミング配信をするという手法を使っていた。この方法を、調べてやってみると案外素直にできた。あ、これをきっかけに私はZOOM Pro会員になりました。こういうこれからの時代のツールには適切に投資して時代に自分を適応させていく必要があると思ったからで、そのための投資額として妥当と判断したためだ。

 

 

循環器内科の開業医と、麻酔科医という全然感染症の専門家でもない出演者。ただ、内科開業医ということで実際患者を多くみる立場の医師と、いざ重症化したときの全身管理を担うため日頃から情報収集はしてる(が所詮は机上)医師とのコラボは、逆に専門特化していないからこそ比較的一般の方に近い位置から情報発信が出来たと思う。いろんな時代の仲間(医学生だけでなく東京時代やそのつながりの方など)が視聴してくれ、感想をくれたのがとてもうれしかった。CoroRunで繋がったある方は、新型コロナのニュースで不安を多く抱えている家族と一緒に視聴してくれ、とてもうれしかった。テスト配信で喋りすぎる傾向を察知したため今回は90分(講義1コマ分)で区切ったが、ほんと時間はあっという間だった。そのあとZOOMで懇親会だったが、結局出演者の3人でアルコールを入れてのコロナ雑談。実はこういう話を1番配信したくて、新型コロナのさまざまなニュースや、この自粛生活の出口戦略、社会はどう変わっていかなければいけないのか→どう変わりつつあるのか についてなどを話した。う〜ん、配信ではコロナについての説明を話さないといけないから、それ以上のことについて話す時間がなかったんだよな。いや、ゴールデンウィーク中もしくは5月中に必ずどこかでします!!

 

 

 

今回、スライドを作っていて、自分が伝えたい事の多くはコロナ専門家有志の会のサイトに集約されていた。これに、自分の集中治療に関することを付け加えた程度。まぁもともとこのサイトが人々の行動変容を促すための目的で作られたものだから、自分たちがそのサイト情報への誘導役としてもいいんですけどね。

 

今までこんなに情報収集に時間を費やすことってなかった。

 

前回の記事でも少し書いたが、そもそもSARS-CoV-2ってここまで騒ぎ立てるほどのものなのかというのには自分の中でも結論はいまだに出ていない。もし、やっぱ風邪だったってことになったらこの世界的な経済活動の低下や自粛、それによる自殺者(疑い)も見かけますが、それってなんだったんだろう。有名人も何人か亡くなっており、ご冥福をお祈りしますが、「肺炎で死亡」なんてある程度の率であることだし、時期が時期だけに調べたら出たわけで、じゃあこれまで肺炎で惜しくも命を落とした方が「原因はライノウイルス◯型!!」なんてニュース見たことあるだろうか?(調べて無いでしょう)。肺炎球菌による細菌性肺炎はあるかもしれないが、それはワクチンあるしね。というかそのためにワクチンが開発されてるんです。自分が知って1番衝撃の経過を辿った経験をしたのが劇症型溶血性連鎖球菌肺炎の例があるが、これは若い人が急激に多臓器不全に至り死亡するというもので、あまりの経過の早さに訴訟問題にも発展したりする。そんなわけでもなく、無症状で経過することもあり8割の人にとっては風邪で終わるって、風邪じゃんという気持ちがずーっと頭の片隅から離れない。

 

だから、ワクチンの開発や特効薬、既存薬の承認拡大を待つなんて他人事にしてるんじゃなくて、一人一人が何かを変えないといけないと思っている。

サラリーマンの働き方改革が言われるようになり、小刻み歩行でしか前に進まなかったのが今回の件で一気にテレワークの導入まで進化をする必要があった。そしてこの流れで、医療者の働き方改革はもはやなかったことにされるんだろうな・・・。

事業者は、事業のあり方を改革させる必要もあり、飲食店や教育の業界も同じだ。夜の接客を伴う仕事をやっている人たちも、時代に適応していっている人は徐々にオンラインでのビジネスモデルを構築していると聞く。新型コロナウイルスは、そういう時代の進化をもたらしてくれているのかもしれない。

 

 

連休も後半戦。これまでの緊張の糸を緩めず、でも何もしないのではなく何ができるかを考えて行動を。情報収集を、行動変容をしていきましょう。

今日のブログは、ただの妄想です。独り言です。雑談です。落書きです。

 

今までは、麻酔科医(地域医)の立場として、地域の医療を守るために情報を届けようとブログを書いてきましたが、今日の記事はほんと何一つ有益なものはありませんただの落書きと思ってください。

 

 

 

 

ふと、疑問に思ったこと。

 

 

 

新型コロナウイルスって何!!??

 

 

 

 

今更なこと過ぎて、むしろこんなこともわからないまま今まで偉そうにブログ書いたりYouTubeで語ったりしてたのかよと言われたらそこまでなのですが、思ったんで書いときます。

ちなみに、このブログを書く前に自分の中で”1時間ガチ勉して、それでもなお解決しなかったことを書く”と予め決めて、とりあえずガチ勉したあとに記事書いています。

 

 

 

 

 

新型コロナウイルスってなんなんでしょうね。

 

 

コロナウイルスとは、一本鎖RNAをゲノムに持つウイルス。

ウイルスの構造としては、エンベロープ、スパイク、内在性膜タンパクなどのタンパク質を構造上持つ。他のコロナウイルス属と共通。

 

従来の、人に感染し上気道症状を引き起こす4つのタイプ+SARS+MERSに続いて7番目のコロナウイルスとして発見された。

 

 

新型コロナウイルスという名称から、既知のコロナウイルスに何らかの変異が起きて発生したものと思っていたがどうやらそうではないらしい。いずれにせよ、RNAウイルスであるから複製の際のミスがダダ漏れであり、変異は起こしやすいだろうというのは容易に想像がつく。

 

 

 

散々調べたが、疑問は解決しなかった。

 

 

 

いまだかつて、人類史上、上気道症状からときに肺炎症状、重篤になると致命的にもなる感染症に対して、ウイルス本体のゲノムの有無により感染を判別するという手法で診断した病気が今まであるのだろうか?

 

このウイルスが流行りだしたのは今年の1月ごろからという、普通の風邪+季節性インフルエンザの流行期。しかも症状は通常の風邪症状が大多数というもの。

 

みなさんご存知、風邪に抗生剤は不要である。抗生剤、抗菌薬ともいうが文字とおり細菌に対して効果を発揮するもの。細菌とウイルスはぜんぜん違う。しかも風邪の多くはウイルス性であるというのはもはや常識といっていい。まれに、細菌性だったり特殊な病原体、ウイルスの中でも対処薬や頻度が多く社会的に早期診断価値の高い原因に対しては、未然に防ぐワクチン迅速診断キットなどが存在する。ウイルスに対する特効薬やワクチンなんて、数多存在するウイルスの中でもホント数えるほどしか存在せず、それが役に立つことも本当に限られた場面でしかない。

 

 

もうすっかり季節性インフルエンザの流行期は過ぎたので最近はそこまで気にしないが、風邪症状ですぐに病院受診したり、保健所に連絡したり、超高等専門技術であるPCR(しかも相手はRNAウイルスなのでRT-PCR)を要求する。

 

 

いまでこそ、ここまでして調べ出したから出ては来るけど、新型コロナウイルス流行が騒がれる前から実はある一定の頻度でいたりしたということはないのだろうか?

 

だって、調べたことがないわけだから。

 

検査感度は70%、特異度99%ともいわれる。RT-PCRという非常に専門性の高い高度技術を要する検査法であり、感度70%というのは納得行く数値ではある。特異度99%というのは、陰性である人を陰性と正しく判定する確率のこと。こう書くと、「なんだ、じゃあ陰性だったら陰性って信じていいんだ」と誤解されてしまうかもしれないが、そうじゃなくて特異度が高い検査とは、陰性になりやすい検査であるにもかかわらず陽性になったらほぼ確かに陽性だろうということである。なので、新型コロナのPCR検査で陽性と出た場合はほぼ間違いなく陽性といっていい。ま、こんなのPCRが騒がれだした2月くらいから多くの方は勉強されていることだとは思いますが。

 

 

そもそもだけど、普通の肺炎だって原因の菌を特定しないまま治療をすることも多い

 

前述の、迅速診断キットがある特定の原因菌やウイルス、その他種族(※)の場合は置いといて、原因がわかって治療する場合もあるがだいたいは、

 

頻度の多い原因に目星をつけて治療開始(原因がわかってから治療じゃトロい)

もし原因を特定できたなら、そいつピンポイントを狙った治療

ただし、原因がわからないまま治ることも多い。また、原因がわかったとしても「今の治療で良かったね」で済むことも多い。

 

 

 

※その他種族:おい!お前だよマイコプラズマ!!!

マイコプラズマって、その構造上の特徴から以前は細菌でもウイルスでもない分類でしたが、最近では細菌に分類されているようですね。勉強になりました。

 

 

 

 

検査も、施設によってはできる検査が限られているので、検査をしないことも多い。

 

 

 

実際自分は、一般内科外来の仕事をすることもあります(地域医としていつそういう事やってと言われてもいいように技術は維持していく)が、そこでも診療の思考回路としては

 

臨床症状や身体所見、患者背景(年齢や既往歴、内服薬)等でただちに検査が必要かどうかを判断(レントゲンかCTまでとるか、採血するか)する。日本はCT大国なのでとりやすい環境だが、一般開業医では夜間に取れないことも多い。採血も簡単なものはできるが、結果を見て治療や対応が変わるかというとそこまで検査の意義は高くない。

 

 

患者を自宅に返すときの常套句はこう。

 

 

とりあえずお薬出しておきますので、これを飲んで2−3日様子見てください。もし症状が変わらなかったり悪くなるようでしたら遠慮なくまた受診してください。例えば〜・・・

 

 

とまぁこんな感じ。

 

これは、たらい回しとかでもなんでもなく、対処療法で様子を見ても症状が改善しないことは、次受診したときの重要な情報になる。出す薬はだいたい解熱薬や症状を抑える薬で、患者の背景によっては軽い抗菌薬を出すこともある(仮に菌だったとして、自然に見るより薬を出したほうが患者の利益が上回ると判断された場合)。その薬が効かなかったことも、次の受診の重要な情報になる。

 

ちなみに、自分が風邪を引いたときははじめから1週間くらい様子を見て、それでも良くならない場合は知り合い(だったり後輩の当直先に突撃する)のところで薬をもらう。『これだけ様子見たけど良くならないのでこの薬ください』と。

 

いや〜、トランサミンって効くわーーー。キノロンに甘えてすみませんといった感じである。

 

 

結局治るわけだが、別に原因の菌やウイルスを特定したわけでもない

 

結果目星はつけて薬を使って治りはしたものの、それが正しいと証明したわけでもない

 

 

 

 

診療って、こうやって行われているわけです。

 

 

 

 

しかも、細菌は様々な培養法で菌自体を見つけ出すこともあり、同様に真菌(カビ)もそうだが、ウイルスを治療のために特定するってごくごく限られた種類しかしないわけである。

 

インフルエンザには簡易キットもあるが、これにはインフルエンザであっても陽性に出ない時期というものがあり、発熱から12時間たってない場合は陰性と出ても実は安心できない

 

 

陽性で出たら抗インフルエンザ薬を出す(効果:インフルエンザ感染症による発熱症状が通常よりも1〜2日早く熱が下がる)が、陰性だった場合は自分は上記のことを説明して、万一インフルエンザであってもいいように麻黄湯を出す。というか麻黄湯大好き人間で、体調不良時によく飲みます。最近はロキソニンは出さないな。仮にインフルだった場合アウトだし、女性は平気で妊娠のうそをつくし。麻酔科医・ペインクリニシャンとしてはアセトアミノフェンを好む♪

 

 

結局出す薬一緒なら、検査しなくていいんじゃね?

 

外来が立て込んでる場合は結果が出るまで次の患者を見れるが、なぜか夜中の2時頃に来る患者の場合、寝起きにこっちも眠い中結果が出る10〜15分の待ち時間が結構持て余すんです。(あ〜〜、カロナール出して、陽性だったらタミフル、陰性だったら説明して麻黄湯なんだけどな〜〜、先に説明だけできないかなーー。眠いな〜〜。)

 

 

 

 

インフルエンザ以外にも治療対象となるウイルスはあるが、限定的なのでここでは割愛。

 

 

 

 

 

そう、いまだかつてないほど今、人類はウイルスについて調べているわけである。

 

 

まだ多くのことが未知であり、それゆえにPCR法というウイルスそのものを見つけ出す方法に頼らざるを得ない。

 

その方法は非常に煩雑で、高度の技術が要求され誰でもできるものではない。

 

 

 

 

中国武漢で発生したと言われている。たしかに、最初の頃はそこから感染経路が追えたりもしていたが、次第にそれでは説明できない発症例も見受けられた。より詳しいウイルスの遺伝子検査でもできればまた違ってくるのかもしれないが、これほどの発症があった場合に現実的なのだろうか?

 

同じコロナウイルスでいうとSARSやMERSに学びたい気持ちもあるが、その当時何をどうたってたか正直知らない。

 

 

こういうのは、ウイルス学などの専門家に任せたほうが良さそうである。

 

 

 

さて、この新型コロナウイルスというモノとどう過ごしていけばいいのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、何度か披露しましたが後輩の名言を書いてしめたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

コロナウイルス?エンベロープあるんでしょ?石鹸とアルコールでいいじゃないですか

 

 

 

 

 

斬りっ!!

ここ最近の不毛なやり取りに疲弊しきっていた自分を一言でスッキリさせてくれた頼もしい後輩