「 宗教を楽しむ感覚 」 | 【(有)種亀ブログ】私、もなかの皮屋の六代目見習いです。

「 宗教を楽しむ感覚 」

平和記念公園から宮島までは「ひろしま世界遺産航路」を使いました。

40分くらいで、ダイレクトに宮島まで連れて行ってくれるのですごく便利。
ギリギリまで原爆ドーム周辺を体感して桟橋へ走りました。


宮島に上陸して、少し歩くと大鳥居が見えてきます。


厳島神社
潮が満ちている時間にいったので、正に海上社殿を見ることが出来ました。
創建は推古天皇元年(593年)だそうです。
浅草で観音像が釣り上げられる35年前。

今から1,400年も前にこんなすごい建造物を人力で作ろうという気にさせる
宗教感と言いますか、信心深さには驚くばかりです。
現代であってもこれだけのものを建造するのはかなり困難じゃないかと思います。

それを当時は機械もなにも使わず、人力だけで作るのですから。
しかも本土から離れた島に。
しかも鳥居を海の中に。


撮影スポットの火焼前(ひたさき)。
あまりに並んでいたので、横から撮っただけ。


本社祓殿から大鳥居を臨む。



軒下にこんな水面の反映が見られるのも、この時間の厳島神社ならでは。
むしろここ以外ではこんな光景は見られないのかも。
他にも海上の神社ってあるのでしょうか。


厳島神社を抜け、散策がてら宮島を散策。
鹿が至る所にいます。


大聖院というお寺で出くわした遍照窟という燈籠が沢山かかった洞窟。
四国八十八ケ所の本尊が安置されていて、ここで手を合わせれば行ったことになってしまうという、
四万六千日にも通じるなんとも時間を有効に使わせいただける有難い場所。
こういう発想って他の宗教にもあるのかな。


千畳閣にて思いにふける異国の人。
何を思うか。

丸一日の弾丸旅程でしたが、
戦争と、宗教について浅ーくですが触れることが出来ました。

それにしても宗教のもつエネルギーはすごい。
神道に限らず、仏教でも他の宗教でも、こういう圧倒される建造物って宗教がらみのものが大多数ですよね。
いかに、拠所が大切か。

考えてみれば、祭だって行事だって、宗教が絡んでいることがほとんど。
日本には数多の神仏、また他宗教もうまい具合に共存していますよね。

現代ほど娯楽もないであろういにしえの時代なんかだと、
それこそ宗教活動も「娯楽」のうちに入っていたのかも、なんて空想も浮かびます。
そういった「宗教を楽しむ」感覚みたいなものが日本人の遺伝子の中にはあったりして。

「うぉ!あの土地のやつらあんな凄いもん作ってるぞ!こっちも負けてらんねぇ!」みたいな。


旅の最後は、昭和天皇も今上天皇もご休憩されたという高台へ。
渡しフェリーも写真に収めたかったのですが、ちょうどついた時に通り過ぎてしまいました。
まぁ、それも旅の思い出ということで今日の一枚に。




「高台より」
70mm 1/200秒 F11.0 -0.3EV ISO100 byILCE-7M2+SEL2470Z



「 片側の補助輪はずし梅雨明ける 」