「 偉大な素人 」 | 【(有)種亀ブログ】私、もなかの皮屋の六代目見習いです。

「 偉大な素人 」

学生時代は経営学科におりましたので、企業の戦略の違いや経営者の考えなどを
学生なりに勉強したりまとめたりしていました。

このところ、
当時講義などで「偉大な素人」というフレーズが使われていたのをふと思い出します。


私が少し掘り下げて調べていたイトーヨーカ堂からセブンイレブンを隆盛させた鈴木敏文氏や、
ヤマト運輸を創業した小倉昌男氏は当時でいう「業界の新参者」。

大規模小売店舗や商店街が主流の時代にコンビニがここまで発展するとは思われていなかったでしょうし、
日本全国にこんなに早く荷物が正確に配達できるなんで不可能だと思われていたでしょう。

業界の「従来の発想」にとらわれない素人力。
素人だからこそ突拍子もない発想ができ、仮説に基づいて実現していったことで、
「偉大な素人」という敬称で教授されていたような記憶があります。

仮にその仮説が外れ、道を踏み誤ったとしても、
会社組織であれば、会社内とその周辺で痛手は済みますよね。


ただ、政となると話は別です。

このところ、参院選・都知事選が重なった為に選挙に関するの報道を目にする機会が増えました。

私の素人目から見て、どうかんがえても「素人」の方が立候補している感がありますし、
またその「素人」を平然と公認している党があります。

以前から思うのですが、人々の代表であり、導いていく立場になるであろう人達に、
なぜ「資格」のような客観的にその人の段階を判断する基準がないのか、と思います。

どんな手を使ってでも人々から票が集まって選ばれれば「先生」ですかね?
私、これスポーツ選手やタレントが擁立される度に感じています。

いや、実際に政治家になられて結果を出されている有名人の方もいらっしゃいますが、
それは結果論だと思うんですよね。

物心ついた時から政治の勉強をしている人と、
物心ついた時にはスポーツなどに明け暮れて、その知名度を理由に勧誘されて、
政治家になる前もしくはなった後に政治を学んだ人とにはどう考えても初動に差がでますし、
その知識レベルの証明となる「資格」もなにもないと思うんです。
ただの操り人形みたいになってしまうんじゃないかと心配になります。


政治家って、国家資格にできないんですかね。
会社だって、入社試験やら面接やらで個人の資質が見合っているか確認するのに。

あ、それこそ素人考えなのかな。


と素人なりに思う、今日この頃です。




「巨木を抜けて」
24mm 1/60秒 F4.0 +0.0EV ISO125 byILCE-7M2+SEL2470Z



「鮫川の宙に野川に星垂るる」