三人展「航海の護符」始まりました。 | 全国クリエイター作品の展示と販売 ARCA-方舟-gallery & zakka

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ゴールデンウィークも半ばになりましたね。

みなさまいかがお過ごしでしょうか。ご旅行に行かれる方も多いのではないでしょうか。電車の中、すごい人で、びっくりしながら今日も出勤いたしました。

 

さて、今日からMAJOさん、鰹さん、殿最操さんの3人展「航海の護符」が始まります。

 

毎回展示に合わせてBGMを考えるのですが、今回は、MAJOさんから、よく行かれている食堂ぺいすさんに「航海の護符」の音楽を頼みました、というメールをいただき、驚きつつ、只今ギャラリー内で流しております。

 

まるで映画のオープニングのような出だしから始まって、ドラマチックな展開で14曲。

今回の展示にとてもあっていて、いっきに「航海の護符」の物語の中に引き込まれていきます。

 

 

MAJOさんの作品は、全体を通してひとつの物語になっているような気がしました。

 

伊邪那岐神と伊邪那美神がかきまぜた矛の先からしたたり落ちる潮水から生まれたような作品たち。

一つ一つに意味があって、ルーツがあるようにも感じられ、それはそのままMAJOさんの製作に対する姿勢に直結しているようにも感じられます。

 

ここに至るまでの道程は計り知れないものがあり、ようやく今、ここにきて本当の役割に気づき、本来MAJOさんがいるべき場所にたどり着いたような・・・。

 

人として、とても大切な瞬間に、立ち会えたような気がしています。

 

一つ一つの作品については、ぜひ展示をご覧いただけましたら幸いです。

 

「鮎」

 

「美人さんたち。

河口で生まれ、海をめぐり

そしてまた川に還り

上流へ上がって大人になってからまた川を下り、

最期に河口で卵を産んで1年間の寿命を全うする循環の姿に

寿命の短さよりむしろ私は、永遠性を感じます。

 

~MAJOさん作品説明より~

 

 

 

鰹さんと出会ったのは、2年前(?)の夏でした。

夏の企画展でMAJOさんや殿最さんの作品を展示させていただいたとき、3人で一緒にいらしてくださったんですよね。

次の日はみんなでご飯を食べにいって、垂水にある五色塚古墳に行き、そのあと、垂水のカフェで長時間4人で喋りこんだんでした。

 

鰹さんは、アニメーターをされていて、皆さんもご存知のジブリ映画に長年携わっておられました。

そのためか、作品も物語となっていて、今回は第一幕、という形になりました。

 

表紙と、最後の「快走」までの13枚の木版画。

ドラマチックなアングルと、文字はないけれどわかりやすく展開していく内容に、さすが、と思いました。

 

「航海の護符」で一番目を引くのは、護符となって帆船の船倉につながれた「サイ」なのですが、鰹さんの作品の中では「鶏」になっています。

全編、日本らしい情景と木版画の力強い線でぐいぐいと見る人をその世界に引き込んでいきます。

 

写真は、最後の「快走」

 

全編は、ぜひ展示をご覧ください。

 

 

 

 

 

殿最操さんは、昨年個展をさせていただいた時に展示した絵を前に、思わず「これが見えてるんでしょ?」とお尋ねしましたら、「まさにそう」とおっしゃっていただいたんですよね。

その時、ああ、やっぱりこういう目に見えない世界は本当にあるんだ、と確信したというか。

嬉しかったですね。

ふわふわと実態のないように言われているものが、実は存在していて、私たちの原点はじつはここから始まっているんだ、ということを薄々は気が付いていたけど、彼女の製作する作品において、改めて確信に近づいたというか。

 

和紙いっぱいに描かれたいきものたち。

自然の営みの中で、生まれたり粟粒のように消えたりしていく・・・・。

その様は、流れる水のようで風のようで、そこにあるのは、大いなる存在の意思だけで。

私達は自分で生き、自分で考え、自分で行動しているように見えるけれども

その大元は、大きな存在の中で生かされているんだ、ということ・・・。

 

そんなとても大事なことを改めて気づかせてくれた作品です。

 

 

 

 

誰もがお守りのように持っている、「こうでなければならない」というもの。

その絶対的に自分の中に存在するものを、いったん横に置いて、手放してみる。

 

そうすることで、本当の生き方が見えてくる。

 

MAJOさんの実体験の気づきからインスピレーションを得て作品制作を始めた鰹さん、そして殿最さんの作品は、それぞれの方法、解釈で一つの作品を表現しているようにも見えます。

それは別々の所から一つの頂上に向かってアタックする登山家のようでもあり、それぞれのやり方でたどり着けばいいんだ、方法は目指す人の数だけある、ということも気づかせてくれます。

 

どうぞ、音楽とともに、「航海の護符」という世界を体験してほしいなと思います。

 

ネットで写真でも見ることはできますが、展示場所で体験して欲しいな、と思います。

連休中は休みなく営業いたします。ぜひお立ち寄りくださいませ。

 

 

 

 

 

「航海の護符」

 

MAJO、鰹 殿最操 三人展

5月3日~28日

12:00~19:00

水・定休日

クレジットカードお使いいただけます。

ネットショップ通販は半ばぐらいから始めさせていただきます。