神戸 JR/阪神元町駅 東口 セブンイレブンから山側 サンセット通り西向きに徒歩1分
古いビルの2階 隠れ家のようなお店 ギャラリーARCA 西田です^^
【アクセス】
なんだか暑いような日が続く神戸です。
みなさまの所はいかがでしょうか。
Krimgenさんの個展終了いたしまして、只今、PETIT2さんの個展が始まっております。
「ものがたりの欠片」
6cm×6cmの小さな銅版画の作品。
普段はポーチやバッグなど布小物に仕立てておられるのですが、
思いのほかたくさんの作品をお送りいただき、15点のフレーム作品と、大きい額絵、
アンティークフレームに入ったとても素敵な作品も展示させていただいております。
DMに使われた「十力の金剛石」
今回、フレーム作品となって展示させていただいています。
十力の金剛石 1
十力の金剛石2
宮沢賢治の「十力の金剛石」
王子と大臣の子がお話の中心人物。
霧の深い朝、王子は部屋を抜け出し、
大臣の子(同じ年の少年)とともに「虹のあしもとにあるルビーの絵の具皿」を取りに出かけます。
途中、小鳥が歌いだしたり、草花が歌いだしたりして
みなが「十力の金剛石」を待っていることがわかりました。
そしてとうとう十力の金剛石が「やってきます」
「来た来た、ああ、とうとう来た、十力の金剛石がとうとう下った。」と花はまるでとびたつばかりにかがやいて叫びました。
「ほろびのほのお湧き出でて
つちとひととを つつめども
こはやすらけきくににして
ひかりのひとらみちみてり
ひかりにみてるあめつちは・・・・。」
そして十力の金剛石は野ばらの赤い実の中のいみじい細胞の一つ一つにみちわたりました。
その十力の金剛石こそは露でした。
ああ、そしてそして十力の金剛石は露ばかりではありませんでした。
碧いそら、かがやく太陽、丘をかけて行く風、花のそのかんばしいはなびらや、しべ、草のしなやかなからだ、すべてこれをのせになう丘や野原、王子たちのびろうどの上着や涙にかがやく瞳、
すべてすべて十力の金剛石でした。あの十力の大宝珠でした。
あの十力の尊い舎利でした。
あの十力とは誰でしょうか。
私はやっとその名を聞いただけです。
二人もまたその名をやっと聞いただけでした。
けれどもこの蒼鷹のように若い二人がつつましく草の上にひざまずき指を膝に組んでいたことはなぜでしょうか。
~十力の金剛石 より~
今日はイースターです。
宗教上のお祭りではありますが、卵とウサギのお祭りではないので、少しだけお話しますと・・・
イエスキリストは世界中の人たちの罪を背負って十字架にかけられ、その肉体は滅びました。
そして3日後に復活され、
その後、天にあげられ、聖霊となって世界の人の心に宿りました。
イエスキリストは、まさにそのためにこの地上にお生まれになり、私達宗教の壁関係なく、
すべての人の心に宿るためにこのような形になられたのです。
そのことをお祝いするのが、今日のイースターです。
そしてのちにやってくる「聖霊降臨祭(ペンテコステ)」が、まさに私たちの心に宿ったことを記念するお祭りです。
「十力の金剛石」
みんなが待って待って待ち焦がれた方は誰なんでしょう。
「碧いそら、かがやく太陽丘をかけて行く風、花のそのかんばしいはなびらや、しべ、草のしなやかなからだ、
すべてこれをのせになう丘や野原、王子たちのびろうどの上着や涙にかがやく瞳、
すべてすべて十力の金剛石でした。」という金剛石とはなんなのでしょう。
宮沢賢治の美しい文章とともに、あらためてイースターをお祝いしたいと思います。
今日は「十力の金剛石」を読みながら出勤しました。
このお話とイースターの関連があるかどうかわかりませんが、賢二の文章からこの世界の本当のしくみについて思わされました。
まさにイースターとペンテコステの本当の意味と合致するような気がしましたので、関連付けて書いてみました。
PETIT2さんの銅版画作品は、童話やマザーグースを主体にしていますのでとても親しみやすい作品です。
明日、22日の夜21時より、ネット通販も始めさせていただきますので、明日のブログでは作品について少しご紹介したいと思います。
PETIT2 個展
ものがたりの欠片
4月30日まで
4月22日21時よりネットショップにて通販開始いたします。