Nobuさんの多国籍ツアーブログNo.31
●Nobuさん(東京都/男性)
参加ツアー:2012年8月
Las Vegas to Grand Canyon 4日間 (トレックアメリカ社)
LAS VEGAS TO GRAND CANYON 【DAY7&8】 ~帰ろう!~
夜中まで遊んでいたRyanを起こすのは忍びないが、黙って去るのも気が引けるので、別れを
告げてから部屋を出る。お詫びといっては何だけど、ベッド脇のナイトテーブルに残ったジャックを
そっと添える。
チェックアウトし、タクシーで空港へ。この灼熱の町ともお別れだ。

さらばラスベガス。
空港のチェックインカウンターはまたしても自分で入力。ようやく順番が回ってきたと思ったら
画面がフリーズして何もできないし、他の機械で入力したら荷物の預け口でどの機械で入力したのか
尋ねられ、裏で何やらバタバタやってるし・・・。だから、そっちで入力してくれればいいじゃない。
トラムでコンコースへ移動し、朝食をとろうとタコス屋に並ぶ。先頭のヒスパニック系の男性に続き、
女性をはさみ3番目。たいして時間もとらずに買えるだろう。
ところがこの先頭のヒスパニック野郎が注文している最中に、次から次へと連れがやって来て
その度に追加注文してやがる!
一体何人の連れがいるのだろう?1人しかいない店員も既にパンク状態。
これではしばらく順番が回ってきそうにない。2番目の女性も諦め列を抜け、僕もイライラが達したので
ゲート近くのスターバックスに向かう。

トラムで移動。 タコスが食べたかったのに・・・(怒)。
行き先のサンフランシスコ上空の天候不良によりフライトが遅れるらしい。
乗り継ぎは大丈夫なのだろうか?航空会社のスタッフに尋ねてみよう。
「今のところ、予定では乗り継ぎ時間は30分ありますので問題ないですよ」
それが30分じゃ短いと思って、わざわざ睡眠時間を削って1本早いフライトにしたのに!
これではまるで意味が無い。
空港の地図を広げ、説明が続く。
「到着がここ○○番ゲートで、乗り継ぎの便がこちらの□□番ゲート。距離的にも近いので大丈夫です」
そういう問題じゃない!!
サンフランシスコでの待ち時間に、会社や友人へのお土産を買おうと思っていたのだが、
どうやらそれも難しそうだ。めぼしいものはまるで無いが、今のうちに買いあさる。

早く飛んでくれ。
しまった、忘れてた! ポストカード出してない!!
探検隊に送ろうとして購入したポストカード(【DAY5-2】 ~お土産を買おう!~ 参照)。
空港で投函しようと、昨夜書いてデイバッグに入れておいたのに・・・。
空港の清掃員のおばちゃんに尋ねるが、ポストオフィスはここからずいぶん離れた場所にあるようだ。
時間が無い上、この足では辛い。
こうなれば最悪、オフィスに持って行って、自分で直接郵便受けに入れてやろう。
すると清掃員のおばちゃんの口から意外な言葉が出てきた。
「もうすぐ仕事が終わるから、帰る時ついでに出してあげるよ」
それはありがたい!遠慮なくご好意に甘えさせてもらう。
仮に届かなかったとしても、たいした損害にはならないし。

無事に届いてましたー!
ようやく搭乗開始。寝ながらサンフランシスコへと運ばれる。
着陸したら今度は準備ができていないからとゲートが変更。長いこと機内で待たされる。
ただでさえ乗り継ぎの時間が無いというのに!!
脳漿がくつくつと煮えたぎるその直前でようやくゲートにつながる。とにかく急いで移動しなければと、
長い通路を痛む左足を引きずりながらも駆け足で進む。
なにが「(乗り継ぎ便のゲートまで)距離的にも近いので大丈夫です」だ。到着ゲートが変更された
おかげで恐ろしく遠いじゃないか!あのラスベガスの航空会社スタッフめ・・・。
確認のため掲示板を見てみると、機内整備のためフライトは1時間遅れ。大概にしやがれこの野郎!!

コノヤロウ・・・。
どうせ遅れるのであれば、こっちでお土産買いたかったな。種類も多いし、まとめ売りもしてるし・・・。
などと考えながらゲートへ移動。
ところがゲートの道順を示す標識が注意書きの看板で隠され行き場を失ってしまう。
分岐なんだから、看板の置き場所をちゃんと考えなさい!
『←ゲートNo.○○~No.△△』という標識に従い、矢印の先にある扉を開こうと取っ手をひねる。
すると突然ブザーが鳴り響き、いっせいに冷たい眼差しが降り注がれる。どうやらこの扉、
ボーディング・ブリッジの連結口だったらしい。ええい、紛らわしい!
追い討ちをかけるようにアナウンスが。ただでさえ1時間遅れて12時半に延期されたフライトが
13時半に。しかもさらに遅れるかもしれないという・・・。
なんか、もう・・・散々だ。

結構遠いうえにややこしい。 問い詰める人々。しかし、いい加減な対応はお手のもの。
この巨漢でエコノミーは、あまりに狭かろう!
関取のような黒人男性が隣りにやってきた。あふれ出るお尻を無理やり詰め込み、ひじ掛けはすでに
はじけ飛びそう。おかげでこちらの座席もぎゅうぎゅう。領空・領海・領土、すべてを侵されている
気分だ。これで長時間のフライトとは、最後の最後までこの航空会社とは相性が合わないらしい。
しかしこの人、いかつい顔とは裏腹にかなりの親切さん。客室乗務員が飲み物を片付けに来た時に
声をかけてくれたり、機内食のトレイを運んでくれたりと、いろいろ手助けしてくれるのであった。
さて、フライトまでの一連の出来事にツッコミ疲れたため、ただひたすら眠る。
機内食の雰囲気に目を覚ますと、日本では公開されたばかりの映画『アベンジャーズ』が上映されて
いた。最後までアメリカ気分を味わおうと、質素な食事を頬張りながら鑑賞する。

アメリカよ、また来る日まで・・・。 とりあえず腹の足しに。
この航空会社、よほど俺をアルコール漬けにしたいらしい。こんなにたんまりスナック菓子を
渡されたのでは、ビールを飲むしかあるまい。

甘いのはいらないんだけどな。
到着前の機内食は・・・、この密閉された空間で餃子ですか!?
もしかしたらニンニクは抜いてあるかもしれないけど、強烈な餃子臭がなかなか消えずに、いつまでも
漂っていた。ある意味チャレンジャーですな、この航空会社。
そしてまたビールを頼まなくてはならない。

そりゃ好きだけど・・・。
アイタタタ・・・!!左足がズキズキ痛む。
この痛さは何だ?これまで経験の無い激痛に汗が滴る。
手で触って一驚、実際に見てさらにもう一驚!
これが俺の足なのか?
パンパンに膨れ上がった足首周辺は、踝やアキレス腱といった凹凸が全て埋もれてなくなっている。
まるでゾウガメの足の様だ。
機内ではくつろぐ為にいつも靴を脱いでいるのだが、靴を履こうとしても足が入らない。靴紐を
思い切り緩め、強引に詰め込む。
これ、捻挫じゃないのでは・・・?最悪の結果を予感する。
予定を大幅に遅れ成田空港に到着。入国のスタンプを押してもらい、荷物を待つ。
カートに荷物を乗せて税関を抜ける。特筆すべきことの無い、毎回お決まりのルートだ。強いて
言うとすれば、顔立ちもスタイルもやたらと良い、ハーフっぽい女の子がその間隣りにいたので
嬉しかったということだけだ。
奇跡が起きた。
いつもは1時間近く待たされる成田空港からの電車だが、ちょうどタイミングよく京成本線がやって来た。
こんなこと初めてではなかろうか!
そのまま日暮里へと向かう。
山手線は相変わらずの混雑ぶり。この中で左足をかばい、右脚だけで揺られるのはかなりツライ。
しかもこの後バックパックとデイバッグを担いでの移動など想像もしたくない。
タクシー、いっちゃいますか。
どうせタクシーを使うのであれば、探検隊オフィスに立ち寄ってお土産を渡してきてしまおう。
あるいはその時、薄々気付いていたのかもしれない。しばらくこの場所には来れなくなるであろう事を。
探検隊夜の部、通称”カフェバー”は相変わらずの賑わいだ。イベントの打ち上げで来た人たちや、
他の店からのハシゴ客で席が埋まる。
氷で足を冷やしてもらい、夕食をいただく。さすがにアルコールは止めておこう。そして遅くならない
うちにタクシーで帰宅する。

帰ってきた! 相変わらずの賑わい。
『無事に帰国した』の”無事”とはどこまでのことを言うのだろう?
生死を問われるのであれば無事に帰国したのだろうし、五体満足かと問われれば無事とは言い難い。
果たして今の自分をどちらで表現すればよいか分からないが、こうして僕の旅は幕を閉じた。