ご近所に住んでいるマークさんからお手製ワインとメープルシロップをいただいた。
そのマークと彼の奥さん、マリアについて、ちょっと書いてみます。
マークはまりちゃんの Body です。(こちらで、Body とは つれ、いつもいっしょにいる友とかっていう意味もあります。She is my body..ってよくいいます。)
なぜかというと趣味がよーく、似ている。
1:ハンディなことが大好き
2:ビールやワインなどのお酒造りをする
3:アンティークがすき
などなど。
マークのお家、もとはかなりボロ家だったのを最小限の人を使って、自分が中心となり、家のリノベーションをし、とってもチャーミングなお家によみがえりました。
彼は一応は絵を描くアーティスト。
一点描くと、ぶらぶらしている様子。ま、アーティストってそんなもんかいな。。
で、暇なときはビールやら、ワインやらを趣味で作っている。
だから、まりちゃんとダチ になるのはわかるような気がする。
まりちゃんはマークがうらやましいという。
「だって、ちょこっと絵を描いて、あとの時間は趣味につかっている。。いいなあ。」って。
ま、まりちゃんはアーティストじゃないんで、それはしゃーない。
ところで、マークと奥さんのマリアには悲しい出来事があった。
マークが仕事で留守にしていたとき、マリアがリラックスしようと、香りのすうるろうそくを何個か灯し、ロッキングチェアでゆったりしていたところ、いつの間にか、寝てしまった。
不運なことに、ろうそくの火が何かのはずみで、マリアのガウンに移り、彼女が気がついたときは、かなり火がガウンにまわってた。
ガウンを脱げばよかったんだろうけど、パニックになった彼女はいそいで、バスルームに行って、シャワーをかけようとした。
シャワールームにかかっているシャワーカーテンを引こうとしたとき、一瞬にしてそのカーテンに火がうつり、彼女はころげるように、火まみれのカーテンにつつまれてしまった。
誰も他に家にはいず、マークが帰宅したときに、大やけどをして気を失っているマリアを発見した。
救急車をよんで、近所の病院まではこばれたが、そこでは大やけどの処置をする設備がなかったため、マリアはその病院から70マイルはなれた、やけど専門のチームがいる総合病院にヘリコプターではこばれた。
わたしたちは、翌日、その事件を知った。命が危ないらしいと聞いた。
とにかく、マリアが一命をとりとめてくれることを祈るばかりだった。
それが、1年とちょっと前の出来事。
マリアは奇跡的に一命をとりとめ、とても辛い、皮膚の移植手術とリハビリを何回も受けて、ようやく、2ヶ月前、お家にもどってきた。
落ち着いたころマークとマリアに会いに行ったら、
マリアは、右手がなかった。
体の45%は焼けどを負い、いちばんひどい右手は機能を果たさないほど焼けてしまい、切断ということになった。
「こんにちはマリア、元気そうね。その後、どう?」くらいしか言葉がでてこなかったわたしに、マリアは以前のままの笑顔で迎えてくれた。(不幸中の幸いで、顔は火から免れた)。
「たんちゃん、元気?仕事はどう?もうすぐ、お花を植える季節だよ。たんちゃんは今年、何を植えるの?」
と聞いてくれる彼女。今月から左うでだけで運転できるようにトレーニングしているそう。
「家にいるから、わたしは気晴らしにやたらとスーパーにいくの。食料品で卵とかお砂糖とか買い忘れたときはいつでも言ってね。うちに、たんとあるから。」
とも。こっちの心配までしてくれる。。
毎日、右うでの包帯はマークが交換する。そうしないと、右腕だけは皮膚がかたまって、うごかなくなってしまうらしい。今は右腕だけの交換になったけど、退院してからつい最近まで、全身の包帯をマークがかえていた。。
彼女は今も毎日、70マイル離れたやけど専門チームのある病院に通院し、皮膚のために、毎日5時間は酸素ルームに入ってるらしい。ホームケアの人が送り迎えしてくれている。
マリアとマークはこの1年、どんなに辛い日々をおくったであろう。
それでも負けず、ふたりとも以前と変わらない明るい笑顔をたやさない。
とても胸があつくなった。
もし、たんちゃんがそんな目にあったら。。
彼女のように、笑顔が戻せるだろうか。
マークもマリアが焼けどを負ったあとは仕事どころでなく、毎日、病院に通った。
それでも、だんだんマリアもよくなりだして、自分の時間も持てるようになると、以前のように、ワインや、ビール作りをまた再開した。
ラズベリーだけを使ったワイン。これは2004年製、マリアがやけどの事故に会う前、マークのお母さんが亡くなった年に作ったらしい。マークはお母さんを偲ぶため、(お母さんが住んでいたお家(マークが生まれ育ったお家)を絵に描いて、ワインのラベルにした。
とっても素敵でしょ。
ワインはラズベリーのほのかなかおりと口当たりがあるのに、味はドライ。。とっても味わい深いワインです。
メープルシロップはシロップのもと、Maple Sap (メープルサップ)を木からとります。そして、このSapをグツグツとゆっくり煮て水分を飛ばし(何日もかかる)、このメープルシロップになるわけです。写真に写っているシロップ1個(マグカップより一回り小さい容器)あたり、約1ガロン(2.3リットルくらいだっけ)のSapがいります。
いただいた、100% ピュアなメープルシロップ!
実はマークの弟さんが巨大なメープルの木をお家に持ってて、その木からSapがとれました。
まりちゃんが一緒に行って、Sapを採るところを見ていたそう。
感化されやすいまりちゃん、うちも庭にメープルがほしいなあ。だと。。
このメープルシロップ、そんなに、どろどろしてはいません。でもこれが本当に正真正銘、全て自然でできた、メープルシロップです。
「使うのとってももったいない気がするなあ。」っていったら、マークが、
「フレッシュなうちに食べて欲しいから、なくなったら、また言っといで。」と言ってくれました。
なんて、幸せ~。
たんちゃんが作った梅酒、おすそ分けしたら、とってもおいしい!て喜んでくれて、作り方を聞いてきたので、今年も庭に青梅がなったら、梅をあげる事にしました。
マークとマリア、これからも末永くお付き合いしたいご夫婦です。