への字稲作を行っている我が田んぼ、今まで基肥も含めて肥料を施さずに来ましたが、やっと施肥する時期が来ました。「への字」と言うのは肥料の効果(肥効という)をグラフにしたとき、への字になるようにする栽培方法です。具体的には栽培初期と後期には肥効をおさえ、中期に肥料をドンと効かす栽培方法です。その肥料を効かせる時期というのは出穂45日くらい前とされていて、私の予想では今日がその日です。

とは言ってもこの暑さの中、肥料を首から下げて田んぼの中を歩き、手で蒔くのは辛すぎます。そこで去年は水口から硫安を流し込みました。しかし、あまりうまく施肥できたとは思えませんでしたので、今年は奮発して動力散布機を購入し、それで肥料を飛ばすことにしました。

でも、我が家の田んぼは正方形に近く、畦から飛ばしても田んぼの中心までは肥料が飛びません。したがって当然散布機を背負って田んぼの中を歩カなくてはなりませんでした。30アールの田んぼは正確な正方形なら一辺55㍍くらいになるのです。それが30㍍×100㍍の30アールなら両方の畦から肥料を飛ばすと、全体に施肥することができるのです。こう言うときはウチの田んぼの形を恨めしく思います。

今日もフラフラになって家にたどり着きました。

この暑さのせいかすぐに茂ります、草が。

先週も少し電柵の下の草刈りをしたのに、今日は自走式の草刈り機で法面の草刈りと、刈り払い機で電柵下一周の草刈りをしました。その間に歩いた距離は約12000歩、なかなかの距離です。今日は曇り空だったので何とか4時間動けましたが昨日・一昨日のかんかん照りなら間違いなくへばっていたでしょう。

5日の田んぼの様子。

中の田んぼだけ黒っぽい藻が発生していて、そのせいか苗の色も濃く見える。

中の田んぼは冬前にヘアリーベッチ(緑肥植物)を蒔いてみた。この植物は水はけが悪いとうまく成長しないらしく、あまり花を見なかった。

「への字稲作」の先達の一人は、田植え前に緑肥を鋤きこむと、ちょうど出穂45日前頃に肥効が現れると書いておられる。

ひょっとすると藻も、苗の色が濃いのも、うまく育たなかったけどヘアリーベッチの効果なのかな?

27日の田んぼです。元肥を入れていない分、2日ほど田植えが早かった隣の田んぼに比べて寂しい様子です。

でも、よく見ると確実に生長してきています。

 

 

田んぼは一回行くと1600円、往復時間3.5時間くらいかかります。ですから、田んぼへ行くのは週二回くらいに(田植え・稲刈りの時期は毎日のように行きます)しています。でないと高い米になります。

そこで、苗がどれくらい育っているだろうか?想像するために、家ではバケツで苗を育てています。

この時期生長が著しいですね。