値切りの弊害 | carpe diem

値切りの弊害


初めての投稿ということで、何をネタにするか悩んでいましたが
この記事をい読んだとき、違和感があったので最初のネタにしてみます。


ネット広告における値引き以上の付加価値とは--長期的視点で広告効果を上げる施策

広告代理店として常に考えなければならないこと、それはクライアントの広告効果を最大化することだが、問題はどのような方法で広告効果を高めるかということである。


筆者は「値引きの落とし穴」という題目を挙げており、値引きを否定するかと思えば、逆に大きく値引きをするためには1社の広告代理店を利用すべきという、逆に大きく値引きする方法を示しています。


「値引き」を行うことは一時的に費用対効果を良くすることができる。しかし、その「値引き」によって広告代理店の提供する様々な付加価値・サービス(コン サルティングやカイゼン、日々の運用やクリエイティブ制作、レポーティング)などを十分に受けられなければ、広告掲載後でも継続的に広告効果を高めるため の仕組み作りを十分に行えない。

ここでは、「値引き=マージンを減らす」という理論にすり替えて代理店のサービス低下を指摘していますが
基本的に上記で書かれている付加価値やサービスは、広告代理店でも追加料金かかったりするので
この主張は少し違うのでは?と思ったりします。

またコンサルティングについては、営業マンの質によって大きく左右されたりして
単に広告が売れればよい、とコンサルティングレベルには程遠い担当もいます。

個人的には、むしろ単純に値切ることで結局広告主のためにならないという視点で警鐘を鳴らすべきだと思います。
媒体社が広告の値を下げる、または広告代理店及び広告主側が媒体を過当に値切ることで、以下の弊害が生まれるでしょう。

1.無駄な値切りを行う

2.媒体社の収益が下がる

3.媒体者が新規の会員獲得にかかる費用が削減される

4.アクティブな会員が集まらない

5.媒体の広告価値が下がる

6.広告主としては出稿する広告が少なくなる

値切りだけしてくる広告主は、広告代理店にとっても嫌われることが多く、サービス外のサービス(他社の情報を聞ける、トレンド商品を教えてもらう、媒体の裏メニューを教えてもらう)を得ることができなくなります。

ということで、広告主は単に広告料金を値切るのではなく、まず正当に媒体を評価し、適正価格で出稿し
媒体や広告代理店と長期的な関係を築いていくことが重要なんですね。

(ま、上記について広告代理店という立場からは書けないかもしれませんが・・・)